BBT Research Memo(8):遠隔教育サービスの事業拡大で収益性の一段の向上を図る

2014年1月9日 18:37

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記事提供元:フィスコ


*18:37JST BBT Research Memo(8):遠隔教育サービスの事業拡大で収益性の一段の向上を図る

■今後の戦略

ビジネス・ブレークスルー<2464>は、今回のアオバの買収により増収が見込まれるが、利益の押し上げには更なる収益ドライバーが必要となる。同社は、法人向けサービスの強化、国際バカロレアの認可取得による遠隔教育の拡大によって、更なる収益性の向上を進める考えだ。

(1)法人向けサービス

法人向けの教育サービスでは、管理職研修やリーダー育成カリキュラム、集合研修、あるいは顧客企業の個別ニーズに対応したカスタマイズ型サービスを展開している。ここ数年、法人からの売上は着実に伸びている一方、その売上構成比は、BBT大学の開校なども作用し約3割と若干の低下傾向である。ただ、法人顧客のなかでも大手企業向けの実績が着実に上がっており、評価が高まっているのも事実。特に同社では遠隔教育サービスの強化を進めており、契約獲得のため現在8名いる営業専任スタッフのスキルアップに取り組んでいる。

企業向け研修サービスの国内市場規模は、ここ数年は景気の低迷が続いたこともあり約4,700億円と伸び悩んだ格好だが、今後は企業業績の回復もあって、拡大基調に転じることが予想される。なかでも、遠隔型サービスであるeラーニング市場は、いまだ黎明期の段階であり、今後は「場所・時間の制約がない」、「低コストで導入が可能」、「安定したサービス品質での提供が可能」等のメリットが顧客企業に認知・浸透することにより、その市場規模は着実に拡大することが予想される。

また、同社において今後の成長が期待できる事業として、オンラインのビジネス英会話教育事業が挙げられる。これは、非連結子会社であるBBTオンラインが運営している事業である。フィリピンに50人の講師スタッフを揃え、インターネットを介してビジネス英会話レッスンを提供している。一般の通学型英会話スクールと比較して、受講料が約3分の1と低価格で利用できるほか、客観的な習熟度を図るレベルチェックも行うなど、法人向けに適したサービスである。2012年2月のサービス開始以降、順調に契約件数を伸ばしている。

企業のグローバル化が進む中で、社内会議を英語で行う企業も増えてきており、ビジネス英会話はビジネスマンにとって、今後ますます重要かつ必須のスキルになると考えられる。国内における語学スクールの市場規模は年間で約3,100億円、このうち成人向けビジネス英会話の市場規模は、年間で約1,200億円程度とみられる。一方で、遠隔型の教育サービス(eラーニング)市場は全体でも100億円に満たない状況にある。従来は専用のカメラや送受信用端末が必要で、コストが高かったことなどが背景にあるとみられる。ただ、今では遠隔地にいてもPC等からスカイプを通じてお互いの顔を見ながらレッスンが可能になるなど、技術的な環境整備も進んでおり、今後は加速度的に普及していく可能性が高い。現在は非連結対象だが、2~3年後には連結対象に加わるところまで事業規模が成長しているものと予想される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト佐藤 譲)《FA》

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