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11年ぶりに最大9連休となった年末年始の動向を見る
今からでも遅くない!? 11年ぶりの9連休は国内・海外旅行のチャンスか[写真拡大]
今回の年末年始の休みは日並びが良く、最大で9日間にもなり、これは11年ぶりのこと。それだけに、国内旅行、海外旅行者数共に過去最大の見込みとなった。
旅行業者、最大手であるJTBの資料によると、年末年始(2013年12月23日~2014年1月3日)の国内旅行者数は2983.1万人(前年比+2.0%)、海外旅行者数は69.5万人(前年比+2.1%)との見通し。平均旅行日数は3.8日と前年と同じだが、総旅行消費額を見ると、国内旅行9546億円(前年比+6.0%)、海外旅行1509億円(前年比+7.0%)と増加している。
また日本航空<9210>の発表によると、年末年始(2013年12月20日~2014年1月5日)の予約状況は、国内線が141万4818人(前年比114.1%)となり、国際線は40万5778人(前年比100%)となった。さらに日付別の予約状況では、国内線のピークは上りが大晦日の31日(火)、下りは4日(土)。国際線のピークは、出発28日(土)、到着4日(土)だった。
今年は28日(土)から休みに入る企業が多く、その翌日から出発し、到着は4日の土曜というパターンが多く見られた。日曜に帰ってきて、次の日からまた出勤というハードスケジュールもありだろうが、日曜は旅の思い出に浸り、疲れを癒やし、翌日の仕事に備えたいという思いもあることから、土曜に帰宅という日程にしているのだろう。
方面別で見ると、国内線は沖縄、北海道方面の予約率が前年比を約7ポイント上回り、東北、北陸方面も増加。国際線ではロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバー線が好調となった。
為替が円安になり、物価も上昇傾向で、燃油も相変わらず高値だ。そんなことから国内はともかく、海外旅行も安く気軽に行けるものでもない。ボーナスが増加傾向とはいえ、それは大手企業の話に限る。それでも景気好調ムードに乗せられたのか、長く続いた不景気から脱出したいといったことからか、旅行者数は年々増加している。
日本企業は有給休暇が取りにくい体質が未だにある。取れたとしても、みんな同じ時期に休むから空港や宿泊先は混雑し、旅行代金もシーズンオフに比べて高騰する。日本も欧米諸国なみに、分散型の休暇や、長期休暇が取れるようになればいいのだが。(編集担当:鈴木博之)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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