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ブリヂストン、空気圧チェックが要らないエコタイヤが第2世代に発展
ブリヂストンの非空気入りタイヤ「エアフリーコンセプト」が、『エコプロダクツ2013』で、新世代のエコタイヤとして紹介された。今回は70kgほどの「電動カート」クラス対応から300kgほどの「小型EV」クラス対応へステップアップした。[写真拡大]
ブリヂストンが2011年の東京モーターショー(TMS)で新世代タイヤのコンセプトモデルとして発表した「エアフリーコンセプト」は、第2世代に入ったことが先般のTMSで発表された。
エアフリーコンセプトは、タイヤ側面に張り巡らせた合成樹脂の特殊な形状のスポークによって荷重を支持する。そのため普通の自動車用タイヤのようにエアー(場合によって窒素)を充填する必要がない。空気圧管理が不要で、しかもパンクの心配がないタイヤだ。今回、小型モビリティに対応する仕様へと大径化&進化した。今後は、小型乗用車に対応する製品開発を目指す。
その「エアフリーコンセプト」が、12月12日から東京・台場の東京ビッグサイトで開催された『エコプロダクツ2013』のブリヂストン・ブースで展示され、最新のエコタイヤとして紹介され、注目を集めていた。
非空気入りタイヤである「エアフリーコンセプト」は、タイヤ側面の特殊な形状のスポーク素材にエンジニアプラスティックの仲間である熱可塑性樹脂を使っている。この樹脂は再生利用(マテリアルリサイクル)可能な素材。あまり耳に馴染みのない熱可塑性樹脂とは、加熱すると軟化し、さまざまな形状に加工しやすく、冷却すると硬化する合成樹脂。加熱と冷却を何度も繰り返すことが可能で、成形リサイクルが容易な素材だという。
この樹脂製スポークに貼られた厚さ10mmほどのタイヤトレッド部のゴムも100%マテリアルリサイクル可能な素材でスポーク部分と合わせて完全リサイクル可能なエコタイヤとしている。
乗り心地という側面でみると、特殊形状スポークが路面のアンジュレーションによって撓むことで凸凹を吸収し、通常のエア充填タイヤのように機能する。グリップ力などの運動性能をつかさどるのはトレッド面のゴムで、ここはブリヂストン・テクノロジーの真骨頂といえる部分。さらに、コーナリング時にはエア充填タイヤのようにサイドウォールが変形して腰砕けを起こすことはなく、しっかりしたハンドリングが得られる可能性がある。2年後の進化に期待が高まっている。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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