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任天堂も黙認? 10万人が遊ぶ、非公式スマブラ拡張パック「プロジェクトM」とは
米フォーブス誌は10日、任天堂がなぜ従来のゲーム機のハードウェアを作り続けているかという記事を掲載した。その中で、任天堂の今までの戦略への評価と今後の同社への期待を伝えている。
【任天堂の戦略への海外の評価】
任天堂は”ファミコン”という言葉が広く普及した1981年以来、営業赤字を出したのは一度だけだ、とフォーブスが報じており、技術が進み環境がめまぐるしく変わる中でも、任天堂は30年以上にわたる素晴らしい成功を収めていることを認めている。
任天堂は、競争相手のソニーやマイクロソフトほどの巨大企業ではないが、経営状態は非常に良いようだ。ソニーは経営のため一部の事業を切り離したり、マイクロソフトはXボックスの失敗に苦しんだりしているが、任天堂はそんな難題を抱えていないという。
【任天堂は新しい展開を図るべき】
一方で、同メディアは、今のゲーマーたちがビデオゲーム機でプレイする最後の世代だとの予想を取り上げ、任天堂がより新しいゲーム形態の開発をする必要があるのでは、と提案している。あるいは、家庭用ゲーム機の開発をさらにすすめるとすれば、携帯ゲーム機と家庭用ゲーム機の統合を図ることもひとつの道ではないかとしている。例えば、Wii Uの素晴らしいのは、テレビにつないでも、携帯ゲーム機としても遊べることだが、Wii Uの画像を3DSで表示可能にし、さらにそれを小さな受信機を使って、テレビでも遊ぶことができたら素晴らしいだろう、と予想している。(アンドロイドでも既に同じようなことはできるが、ゲーム機本体を作ってきた任天堂の可能性には遠く及ばない。また、ソニーの同様のシステムは高価すぎる、と説明している)
任天堂は、堅実な選択だけに固執せず、家庭用ゲーム機の競争で勝利するためには、思い切った展開を図っても良いのではないか、と同メディアは今後の任天堂に期待している。
とはいえ、任天堂が今まで多くのユーザーを魅了してきたのはそのゲームそのもののおもしろさのためといえる。海外にも多くのファンがいて、近年ではそのファンによる影響も大きくなっている。
【ファン開発の非公式拡張パックが発売される】
任天堂ゲーム機Wii用ゲームソフト「大乱闘スマッシュブラザーズX(略:スマブラX)」の簡易拡張パック、「プロジェクトM」が10日、発売になった。プロジェクトMは、2001年に任天堂が「ゲームキューブ」機用に発売したゲームソフト「スマブラDX」のファンにより制作された。スマブラDXでは、任天堂の14種類のキャラクター(さらに隠れキャラクターが11種類)を使うことができる。「Melee」とも呼ばれ、海外でもいまだに根強い人気があるようだ。
【開発の背景はスマブラXの不人気】
スマブラDXは、任天堂ゲームの人気キャラクターたちを使い4人同時にプレイすることができた。マニアックなゲームファンには大ウケしたが、同社はこのゲームを遊ぶには「難しすぎる」と判断。そして、スマブラDXを初心者にもプレイしやすいよう改良し、Wii専用ゲームソフト「スマブラX」として発売した。しかし、この新商品はこれまでのゲームファンには不人気だ、とワイアードが報じている。
プロジェクトMは、WiiあるいはWii U本体と、スマブラXのソフトを持っていれば、SDカードにダウンロードしてプレイすることができ、スマブラDXに似たゲームモードで遊ぶことができる。開発者側の発表では既に、約10万人が利用しているという。
同ソフトの開発には、数年間にわたり、世界中から100人以上が関わった。ソニックアドベンチャーの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」やドンキーコングの「ディディーコング」も登場するなど、任天堂ファンには嬉しい内容だ。
ワイアードは、プロジェクトMがプレイヤーからの人気を獲得し続けるためには、キャラクター同士のバランスを改良するなど、ゲーム環境の改善を怠らないように、と助言している。
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※この記事はNewSphereより提供を受けて配信しています。
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