皮膚下の血管を表示できる医療用スマートグラス

2013年11月22日 07:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 点滴に特化したイメージング技術を開発するEvena Medicalと精密機器メーカーセイコーエプソンが、皮膚下の血管を透視するかのように可視化できるスマートグラス「Eyes-On Glasses System」を開発したとのこと(Computerworld本家/.)。

 セイコーエプソンの透過型モバイルビューアー「モベリオ」(/.J過去記事)をベースに開発されたそうだ。モベリオはAndroidベースのスマートグラスであり、透過型であるため画面と同時に周囲も見ることができる製品である。

 今回開発された医療用スマートグラスは近赤外線光で血管内の脱酸素化ヘモグロビンを捉え、2機の立体カメラによって画像にする。これを透過型のスマートグラスに表示させることで医療従事者が点滴用の血管を容易く探すことができるという。画像や動画を保存し、患者の電子カルテにワイヤレス転送することも可能とのことだ。

 とある調査によると、点滴針をさす際に1回で済まない場合は4割に上るという。貴重な医療時間の無駄となりその分治療が遅れるだけではなく、患者は非常に不快な思いをすることになる。今回開発された製品はこれを解決するもので、特に血管を探すのが難しい新生児や小児医療において効果が期待されるとのことだ。

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