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ネットで公開されている「無料授業」において、受講者に「研究の手伝い」をさせることの是非
danceman 曰く、 近年では、大学などの機関がネット上で講義の模様やその資料を公開することが増えてきている。これは大規模公開オンライン講座(MOOC)などと呼ばれており、日本でも東大などがこの試みを行っている。しかし、講座を提供する講師の一部が自らの研究に必要なデータを生徒達に提出させているケースがあり、これによって生徒のやる気がそがれているという問題があるそうだ(本家/.、NeoAcademic記事)。
講師の研究に必要な調査を生徒が手伝う場合、本来ならば生徒が自発的に参加して行うものであり義務であってはならない。ところがある講義では、その講義を終了したとの証明を得るために、調査への協力を行わなくてはならないという。そのデータは講師によって研究データとして使用されることになる(ただし、18歳以下の場合は収集したデータは使用されないとされている)。
生徒らは、修了証明のために不本意ながらも講師の研究のためにデータを提供させられていることになり、これは倫理的に問題であるとしている。無料で学ぶことができると思って参加したところ、最終的には教授の研究に「利用された」と感じて辞めてしまう生徒もいるとのこと。
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