Twitter共同創業者の新ブログサービス「Medium」は成功するか

2013年11月15日 19:45

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Twitterの共同創業者であるEvan Williams氏は新たなブログサービス「Medium」を立ち上げている(WIREDThe New York TimesINTERNET Watch)。

 ざっくり言えばMediumはブログプラットフォームであり、人々が文章を投稿したり読んだりする場所である。誰もがMediumに記事を投稿して公開でき、各投稿は著者別ではなく、アイデアやテーマ別、人気順などに分類されて表示される。現在は英語圏向けのサービスだが、日本語での投稿も可能だそうだ。

 Mediumが斬新なものでないことはWilliams氏も認識しているとのことだが、ソーシャルコミュニケーションツールによってないがしろにされた「理性」を取り戻すべく流行の廃れたともいえるブログ形態に再注目しており、より思慮に富んだ長文の文章が繁栄することを期待しているという。

 同氏も以前は他の多くの人同様、インターネットは門番なしでこそよりよい世界へと発展すると考えていたそうだが、今は「(物事は)それより複雑に絡み合っていると考えるようになった」という。Mediumではこの門番の役目をアルゴリズムが担っている。Mediumでは記者や編集者が質の高いコンテンツを推したりしているが、読者にとって価値ある投稿や人気ある投稿をアルゴリズムでピックアップし広めてていくのが狙いだという。

 Facebookの「いいね!」を思い起こさせる方式でもあるが、Mediumではより総体的なアプローチを取っているとのこと。この取り組みが成功するかはまだ分からないと話しているそうだが、古くはBloggerやTwitterなどを立ち上げ成功に導いた氏のこと、今回も成功する可能性は少なくはないのかもしれない。

 センセーショナルに目を引く短文が全盛ともいえる今、長文への需要や回帰はあるのだろうか。

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