オープンソースのWindows互換OS「ReactOS」の現状

2013年11月14日 13:47

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Windows開発者向けの書籍「Inside Windows」シリーズの著者の一人としても知られるAlex Ionescu氏は、「ReactOS」のカーネル開発をリードする一人だ。同氏はビデオ講演で同プロジェクトの現状と課題、ゴールについて説明している。ReactOSはゼロからWindows APIや周辺ソフトウェア全てを再実装し、Windowsとバイナリ互換を持つオープンソースOSとして完成させるという大規模なプロジェクトである。現在、SVNリポジトリのリビジョンは60000を通過したところだという(YouTubeReactOSmeetup.comTexho本家/.)。

 同氏は課題として、他のオープンソースプロジェクトであるMinGW、Wine、Haikuなどとの連携やWin32内部に関わる知識の欠如などを抱えていることを説明している。最後に同氏はデモとしてゲームおよびアプリケーション、インターネットアクセスなどを実行し、ついでにブルースクリーンが発生する様子も紹介した。また開発環境として、Visual StudioからどのようにReactOS用のファイルをビルド築できるかと言ったことについても紹介している。

 スラッシュドットのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース | Windows

 関連ストーリー:
ReactOS、ロシアのプーチン大統領にお披露目される 2012年08月09日
ReactOS開発一時停止、Wine開発にも影響か? 2006年01月30日
日本語が表示できるようになったReactOS 0.2.2リリース 2004年05月02日
Windows NT互換を目指すReactOS 0.1.0リリース 2003年02月04日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事