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トヨタ、東京モーターショーに2015年に市販開始する燃料電池自動車などを出展
トヨタ自動車は5日、11月20日から12月1日までの12日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第43回東京モーターショー2013」に、2015年に市販を開始する燃料電池自動車、直感で通じ合うことで愛着を感じられる未来のクルマを具現化したコンセプトカー、また、誰もが笑顔になれる日本ならではの“おもてなし”を感じさせる次世代タクシーなどを出展すると発表した。
世界初出展となる「TOYOTA FCV CONCEPT」は、実用性の高いセダンタイプの次世代燃料電池自動車(FCV)のデザインコンセプト。未来の水素エネルギー社会実現に向け、トヨタは2015年にFCVの市販を開始する予定。
「TOYOTA FCV CONCEPT」は、セダンタイプの専用ボディに、小型・軽量化した自社開発の新型燃料電池(FCスタック)や70MPa高圧水素タンク2本を床下に配置した高効率パッケージを採用。新型FCスタックは、現行モデル「トヨタ FCHV-adv」に搭載したスタックに比べて2倍以上の出力密度3kW/Lを実現。小型・軽量化を実現しつつ、出力は100kW以上を達成した。FCシステムには高効率の昇圧コンバーターを採用。高電圧化によりモーターの小型化と燃料電池のセル数削減を可能とし、FCシステムの小型・高性能化とシステムコストの低減に寄与する。
実用航続距離は500km以上。また、水素充填は3分程度とガソリン車並みの短時間で満充填が可能。さらに、外部電源供給能力は一般家庭の使用電力1週間分以上となっている。
「TOYOTA FV2」(世界初出展)は、自動車技術が進歩した世界でも「Fun to Drive」が感じられる、未来の「愛車」を具現化したコンセプトカー。ハンドルではなく、ドライバーの体重移動によって前後左右の直感的な運転操作が可能。また、周辺の車両や交通インフラと通信でつながることにより、危険を予知してドライバーに回避を促すなど、安全運転を支援する。
さらに、ドライバーのパーソナル情報が蓄積された「TOYOTA HEART」とリンクし、ドライバーとともに「TOYOTA FV2」も成長。音声認識や画像認識などによりドライバーの感情を推測し、その感情とともに蓄積された運転レベル情報や走行履歴からドライバーの状態に合わせてお薦めの行き先を提案するなど、移動の楽しさを充実させるパートナーとなる。また、フロントガラスへのAR(拡張現実)表示に加え、ボディに設置したディスプレイ部の色や表示項目を自在に変化させることで、あたかも「愛馬」のようにドライバーとのコミュニケーションを可能とし、新たな関係を構築する。
「JPN TAXI Concept」(世界初出展)は、日本ならではの“おもてなしの心”から生まれた次世代タクシーコンセプト。取り回しの良いボディサイズに、優れた乗降性とゆとりある室内空間を実現した次世代タクシーパッケージを採用。大開口電動スライドドアに、低いフロア地上高と段差のないフラットなフロアが相まって優れた乗降性を実現。子供や高齢者も楽に乗り降りできるよう配慮したほか、日常での使いやすさを追求した開放的な室内空間も確保した。なお、タクシーの走行パターンに最適な、優れた環境性能と経済性をもつ新LPGハイブリッドシステムを採用している。
「VOXY CONCEPT」「NOAH CONCEPT」(世界初出展)は、家族の夢を丸ごと載せる広々とした室内空間を実現し、Fun、Utility、Nenpi(燃費)を高次元で融合する「Spacious FUN BOX」をキーワードとした次世代スペースミニバンコンセプト。
新開発の低床フロアにより、クラストップレベルの広い室内空間や優れた乗降性を実現。7人乗り仕様車は、2列目にクラス初となる超ロングスライドのキャプテンシートの採用によって多彩で快適なシートアレンジが可能。2.0Lガソリンエンジン車に加え、クラス初の本格ハイブリッドシステムを搭載した1.8Lハイブリッド車をラインアップ(両車種)。ハイブリッドバッテリーの適正配置により、ミニバンの高いスペースユーティリティを維持したまま、クラスを超えた圧倒的な低燃費や航続距離を実現した。なお、同モデルは日本市場において2014年年初に発売される予定。
そのほか、コンパクトハイブリッドスポーツ「AQUA G SPORTS」をはじめ、今年3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアしたパーソナルモビリティ「TOYOTA i-ROAD」、オープンFRスポーツ「FT-86 Open concept」も展示する。
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