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日立、英国で鉄道車両生産拠点の建設に着手
日立製作所は1日、同社の英国における鉄道システム事業会社である日立レールヨーロッパ社が同日新拠点の着工式を行い、建設を開始すると発表した。同拠点は英国・北東イングランドのダーラム州ニュートン・エイクリフに建設され、日立にとって海外で初めての鉄道車両の生産拠点となる。
日立は2012年7月に、英国運輸省の都市間高速鉄道計画(IEP:Intercity Express Programme)につき、日立が出資する特別目的会社「アジリティ・トレインズ社」を通じて契約を締結した。また、2013年7月には同計画に関する追加受注が内定している。日立はアジリティ・トレインズ社が提供する車両のリース事業向けに合計866両の車両を提供する予定。そのため、今回建設を開始する新拠点はIEP向けをはじめとする鉄道車両の生産拠点として運用していく。
新拠点の建設にあたっては、2013年5月に英国の開発業者であるMerchant Place Developments社と正式契約を締結しており、建設費用としては約8,200万ポンド(約130億円)を予定している。同拠点は2016年の生産開始を目指して建設を進め、1カ月あたり35両の鉄道車両を生産できる能力を保有する予定。また、研究開発スタッフも含めて約730人を新規に採用する見込み。
日立は今後、新拠点を欧州における鉄道システム事業の生産拠点とし、英国および欧州において計画されている鉄道プロジェクトについても積極的な受注活動を継続し、鉄道システム事業のグローバル展開を加速していく方針。
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