地球の高温化ですべての生命が死滅する可能性、ただし28億年後

2013年10月31日 12:35

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 英スコットランドにあるセントアンドリューズ大学の宇宙生物学者であるJack O'Malley-James氏が、地球上の生命の滅亡についての検証を行ったそうだ。その結果、今から28億年後には地球上の全生命が死滅するという(ナショナルジオグラフィックニュース)。

 この研究によると、いまから緩やかに地球温暖化が進んでいき、それによって水蒸気の発生量が増加、代わりに大気中の二酸化炭素が徐々に減少して行くという。すると、光合成に二酸化炭素を必要とする植物がまずは姿を消し、続いて動物も死滅。そして、その後は地球上のほぼすべての生命が死滅するという。

 とはいえ、最初の植物の死滅は今から5億年後で、さらにその先すべての生命が死滅するまでには数十億年がかかるということで、トータルで現在から28億年程度がかかるということだそうだ。一部の微生物は生き残るが、その後も地球の温度は上がり続け、海は干上がり、最終的に微生物も生きていけない温度になるという。

 なお、太陽は今後50億年以内にエネルギーを使い果たして赤色巨星化し、地球を飲み込むと考えられているので、もし温暖化による生命死滅が発生しなくてもやがては地球は滅亡するそうだ。

 とはいえ長すぎて現代の人類には関係ないとしかいえないが、その前に人類が絶滅しないことを願いたい。

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