フランス政府、Amazonから独立書店を保護するため法律を改定

2013年10月30日 16:08

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 現在、フランスではAmazonに対する反対運動が発生している。Amazonが送料無料かつ割引価格で本を提供、フランスの伝統的な独立系書店のビジネスを損なう商行為を行っているためだ。フランスでは与野党一致で(日本の再販制度のような)「ラング法」を改正した。本や音楽商品などの一部商品(中古は除く)に対し、ネットショップがセット割引や無料配信などを行うのを防ぐ内容になっているという(parallelsFRANCE24Reuters本家/.)。

 パリ副市長のLynn Cohen-Solal氏は、「我々は、我々のアイデンティティを維持しなければならない。そうでなければ、ニューデリー、ニューヨーク、ロンドン、パリどの店に行ってもまったくおなじものになってしまうのだから」とコメントしている。

 なお、パリに訪れる観光客の多くは、通りに立ち並ぶ書店の数に驚嘆するというが、これはパリ市が300もの独立経営の書店を維持するため市が高級住宅街の建物を購入、書店に手頃な価格で提供しているということも影響しているそうだ。ノートルダム大聖堂の右向かいに市内で最も有名な独立系書店である「シェークスピア・アンド・カンパニー」もその1つで、店内のありとあらゆる隙間に書籍が詰め込まれており、店内には多くの客がつめかけているという。

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