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村田製作所、熊谷組、神栄など/本日の注目個別銘柄
<6981> 村田製作所 7840 +220しっかり。日本の電子部品の復調が鮮明化と報じられている。国内大手6社の7-9月期受注高は四半期ベースで過去最高になったもよう。スマホの世界的な普及が背景となっている。とりわけ、6社の受注高は前年同期比16%増になったもようだが、同社に関しては同29%増になっているようだ。低価格スマホの影響に関しても、小型で高機能の部品の採用が広がると強気の見方を示している。
<5401> 新日鉄住金 343 +3しっかり。ゴールドマン・サックス(GS)では鉄鋼セクターのカバレッジを再開、円安メリットや内需の回復、コスト削減効果などを背景に、高炉の収益水準が大きく切り上がる局面を迎えていると指摘。同社はトップピックと評価、投資判断は「買い」でコンビクションリストに採用、目標株価は430円としている。同社に関しては、統合のシナジー効果発現も期待と。
<7270> 富士重 2759 -67さえない。バークレイズでは完成車メーカー7社のカバレッジを開始、業界判断はポジティブとしているが、個別では同社のみを「アンダーウェイト」格付けており、ネガティブ材料につながっている。来期から再来期にかけては、販売経費や工場投資、次世代商品などの開発費増加によって、利益伸長が鈍化する可能性は高いとの見方。目先の好材料は多くを織込んだと判断しているもよう。
<3407> 旭化成 749 +20買い先行。上半期の業績観測報道が伝わっており、買い材料視される格好に。営業利益は前年同期比83%増の700億円超になったもようと報じられている。従来予想は650億円、上半期では過去最高益を更新と。通期見通しも従来予想を上回る公算とされている。住宅販売が消費増税前の駆け込み需要で伸びたほか、スマホ向け部品などの販売も好調のもよう。上半期の市場コンセンサスも会社計画並みであったため、ストレートに評価が高まる状況へ。
<5706> 三井金属 255 -4買い先行後は伸び悩み。前日に業績予想の上方修正を発表、経常利益は上半期が72億円から126億円に、通期が175億円から214億円に増額修正している。市場予想は上半期が90億円、通期では200億円程度であったとみられ、想定以上の上方修正となる格好へ。ただ、在庫評価益の計上なども上振れ要因とみられ、買い一巡後は出尽くし感にもつながっていった。
<4924> Dr.シーラボ 313000 +16900買い先行。三菱UFJが投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を280000円から352000円に引き上げている。三菱UFJでは、競合化粧品の自主回収の影響、中高年向け主力商品のリニューアル効果の表面化などで、業績予想を上方修正しているもよう。8-10月期決算で、保守的な今7月期会社計画の上方修正期待が出てくれば、株価が上昇する可能性は高まると指摘。業績悪化で相対的な低パフォーマンスが目立っていたが、今後の見直しの流れの強まりに期待も。
<8881> 日神不動産 792 +89急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、修正幅の大きさがポジティブなインパクトにつながる格好のようだ。上半期営業利益は1億円から13.5億円に、通期では20億円から28億円に増額している。マンション分譲事業における在庫物件の販売好調、多田建設の建設工事受注の好調などが背景に。年間配当金予想も5円から6円に引き上げへ。
<8282> ケーズHD 2760 +142大幅続伸。前日には上半期業績修正、並びに、自社株買いの実施を発表している。上半期の営業利益は従来予想の84億円から68億円に下方修正だが、想定の範囲内であり、同業他社との比較では底堅い内容といった見方に。短期的なアク抜け感なども先行へ。一方、発行済み株式数の2.8%に当たる150万株を上限に自社株買いを実施、取得期間は本日から12月20日までとしており、当面の需給改善期待につながる状況へ。
<1861> 熊谷組 261 +27出来高2位で急伸と人気化。東証では増担保措置を解除、信用取引規制の緩和を好感する動きとなっている。今後の流動性の高まりなどを期待する流れに。短期資金の矛先が再度低位建設株に向かっていることも追い風。とりわけ、同社の賑わいが刺激となって、大豊建設<1822>や安藤ハザマ<1719>などトンネル工事関連の強い動きが目立つ。
<3004> 神栄 286 +28急伸。PM2.5関連銘柄として短期資金の矛先が向かっている。中国で大気汚染が再び深刻化、PM2.5の濃度が6段階で最悪レベルの汚染を記録する都市が相次いでいると報じられている。子会社の神栄テクノロジーでは、簡便に多くの地点でPM2.5などの微小粒子状物質を連続測定できるセンサーを開発しており、関連銘柄として関心が高まる状況になっているようだ。
<3635> コーエーテクモ 1133 +78後場は上げ幅を広げる展開に。前引け後に上半期業績予想の上方修正を発表へ。営業利益は4億円の従来予想から16億円に増額修正、6月に発売した新規IP「討鬼伝」のリピート出荷が好調推移となり、経営統合以来、上半期として最高の水準になったもよう。通期予想は据置だが、上半期実績は市場コンセンサスも上回る水準までの上方修正となり、ポジティブに捉える動きが先行へ。
<6753> シャープ 300 +5もみ合い。JEITAが発表した9月の薄型テレビの国内出荷台数は前年同月比14.2%増、26ヶ月ぶりに前年を上回ったと伝わっている。また、本日は大引けでFTSEのリバランスが予定されており、500万株強の買い需要が見込まれてもいる。ただ、先行き懸念拭えずに株価の反応は鈍い状況、ジャパンディスプレイが世界最小の液晶パネルを開発などと伝わっていることも競争の激化懸念につながるか。なお、モルガン・スタンレー(MS)では投資判断「イコールウェイト」、目標株価310円でカバレッジを再開、公募増資で当面の財務リスクは解消、15年度中期計画に向けた進捗が今後の株価ドライバと。《FA》
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