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日本では、悪天候が続くと鉄道自殺が増える?
滋賀医科大付属病院の角谷寛教授(精神医学)らの研究チームは25日、日照の少ない日が数日間続いた後、自殺者数は増えていると、統計の解析結果を発表した。国際専門誌『Journal of Affective Disorders(情動障害ジャーナル)』に発表された報告をもとに、AFP通信が報じた。
【研究結果】
この研究は、日本の自殺率が、先進国で比較的高い背景を探るために進められていた。日本国内の自殺者数は、2万7776人(2012年)で、3万人を下回ったのは15年ぶりだった。
同研究チームは、東京、大阪、神奈川の3都府県を対象に、2002年から2006年の間に発生した鉄道自殺971例と、気象データを参照し、関連性を調べた。
その結果、前7日間に1時間以上の日照が毎日あった場合は16%だったが、ゼロまたは1日だけだった場合は21.3%と増えた。
さらに前3日間の平均日照時間で比べると、平均10時間以上なら発生は12.9%だが、2.5時間以下なら18.1%に上昇した。
一方、自殺当日の天気や月単位の日照時間と発生に関係は認められなかったという。
【電球が自殺防止に?】
同研究チームは、日照時間の少ない日が続いた場合、ホームや電車内で、高輝度の白色光や青色光を照射すれば、自殺防止につながる可能性があると言及している。
青色光を設置したホームでは自殺者数が減少したという過去の研究もあるという。ただ、確証的な心理メカニズムは解明に至っていないままである。
【天候による?自殺に 海外の反応は】
この研究結果に対して、海外からは次のようなコメントが寄せられている。
・天候と自殺の関連性に対して
「アラスカも天気が悪い、米国で自殺率が一番高い。しかも季節性うつの発症率が高い」
「もし天候と関連性があれば、スコットランドで生存している人はいない」
「天候と関連しているのなら、2千万人くらいハワイに移住すればいい」
・自殺と日本の社会・文化との関係について
「天候と関連があるかはわからないが、むしろ社会的圧力が引き起こしたと思っている」
「日本は先進国のなかでも社会的サポートが少ないのかも。米国では支援団体や自殺防止のホットラインがある」
「日本には“切腹”、“腹切り”の文化があるからそれも関係するんじゃない?」
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※この記事はNewSphereより提供を受けて配信しています。
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