アバント Research Memo(9):「プロフェッショナルサービスの大衆化」で売上高100億円以上へ

2013年10月1日 19:27

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記事提供元:フィスコ


*19:27JST アバント Research Memo(9):「プロフェッショナルサービスの大衆化」で売上高100億円以上へ

■今後の成長戦略

(1)中期計画

アバント<3836>の中期経営計画(13/6~15/6期)の基本戦略は、まず「SCALE UP」(高成長・高収益追求による更なる発展)により収益基盤を強固にし、そのうえで2016年6月期以降の成長を牽引する「PRODUCT OUT」(知識や経験の製品化)、「GO GLOBAL」(グローバル展開)の足場作りを形成していく、ことにある。具体的な経営数値目標でみれば、2015年6月期に売上高10,000百万円以上、営業利益1,000百万円以上、売上平均成長率20%以上、営業利益率10%以上をターゲットとしている。

売上高10,000百万円の目標に関しては、同社の経営ミッションでもあるプロフェショナルサービスの「大衆化」(ハイクォリティサービスをローコストで提供)を推進していくことで達成を目指していくが、同社では既存事業のみでこの目標達成は可能とみている。連結会計ソリューションサービスに関しては決算処理業務だけでなく、迅速かつ効果的な経営判断をサポートする様々なソリューションサービスに対するニーズが今後も拡大するとみられるためだ。また、P/Lが製品別、地域別など複数の切り口で把握できるようなサービスなど、ソリューションの内容も一段と拡充を進めていく方針だ。企業のグローバル進出が進む中で、連結決算のIFRS(国際会計基準)対応を進めていく企業が増加していくことが予想されるだけに、同社の成長余地は大きいと言える。

子会社では、ジールで展開するBI分野やビッグデータ関連分野、ディーバ・ビジネス・イノベーションで展開するERP分野も今後の成長余地が大きい分野で、いずれも中期的な成長拡大が見込まれる。ディーバが今まで築き上げてきた顧客に対して、こうした新たな製品、ソリューションサービスを提案することによる、売上増も期待される。一方、インターネットディスクロージャーの情報検索サービスに関しては、現状の顧客がある程度限られていることから、安定的な需要は見込まれるものの、成長性はそれほど高くないため、開示情報を利用して特定ニーズを持つ顧客向けレポート作成を手掛けるなどの展開を図っている。

営業利益率10%以上の目標に関しては、2012年6月期でほぼ同水準に達成していることから、売上高が順調に拡大すれば十分達成できる水準にあると言える。

2016年6月期以降の成長を牽引するものとして、グローバル市場で通用する製品の投入及びビジネスモデルの確立を目指していく。基本的には今のDivaSystemの延長線上の製品となり、連結会計ソフトの「DIVA」ブランドをグローバル市場で確立していくことを目指している。2015年6月期までに米国を主たる市場として、非日系企業向けのビジネス展開をスタートさせ、2018年6月期には海外売上比率で20%を目標として行く考えだ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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