15m防水・2m耐衝撃のヘビーデューティなミラーレス一眼デジカメ登場

　ヘビーデューティーという言葉を一時期ほど聞かなくなって久しい。カシオ<6952>の「G-SHOCK」が発売された頃には盛んに使われていた記憶があるから、それはもう30年くらい前の話だ。念のために説明すると、ヘビーデューティーとは激しい使用に耐えること、耐久性があること、またそのさまのことである。

　ニコン<7731>は、レンズ交換ミラーレス一眼デジタルカメラ「Nikon 1(ワン)」の新機種として、世界初の防水・耐衝撃レンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1 AW1」を発売する。また、カメラボディーと同様に世界初の防水・耐衝撃レンズとなる、標準ズームレンズ「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」および、広角単焦点レンズ「1 NIKKOR AW 10mm f/2.8」も同時発売する。

　「Nikon 1 AW1」は、従来機「Nikon 1」の特長である、高速性能、持ち歩きに最適なコンパクトサイズに加え、水深15mの防水性能、2mの落下耐衝撃性能を備えたモデルだ。スタイリッシュで高級感のあるデザインで、ほかの「Nikon 1」シリーズと同様、「1 NIKKOR」レンズや多彩な「NIKKOR」レンズ(マウントアダプター「FT1」装着の場合)と組み合わせての撮影も可能となっている。

　同時発売となる世界初の防水、耐衝撃レンズ「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」、「1 NIKKOR AW 10mm f/2.8」を組み合わせることにより、山や海などのアウトドアシーンにも撮影フィールドが広がる。

　すばやく簡単にメニュー画面の項目切り換えなどができる「アクション操作」機能をはじめ、グローブ着用時に発生しがちな誤操作を防止する「操作ボタンロック」機能、電子コンパスのほか、GPSとGLONASSから得られる位置情報、高度計、水深計、水準器などのログ取得機能も搭載している。さらに、屋外の明るい場所などでも画面を見やすくする「アウトドア表示」など、アウトドアシーンでの撮影を考慮した独自の機能が特長となっている。

　ボディカラーはシルバーのみで、予定生産台数は当初は月産1万台。市場想定価格は9万円前後。ヘビーデューティーという言葉でデジタルカメラを作るとこうなるという見本のような「Nikon 1 AW1」。久しぶりに物欲が刺激される製品だ。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
・スマホカメラにユーザーが求めるものは?
・岐路に立つ、コンパクトデジカメ
・今年はAPS-Cセンサーのカメラがデジイチの主役
・失敗写真が少なくする最新手ぶれ補正技術
・ニコン「D7100」、ローパスフィルターレスという攻めの選択