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テラ Research Memo(1):再生医療分野を促進する政策もフォローの風に
*18:50JST テラ Research Memo(1):再生医療分野を促進する政策もフォローの風に
テラ<2191>は、東大医科研発のバイオベンチャー。がんの最先端治療法である「樹状細胞ワクチン療法」(免疫細胞療法)等、細胞医療に関する技術ノウハウの提供及び研究開発を行っている。
同社は中長期的な成長戦略として、「医薬品化等の推進」と「アジア市場への展開」を掲げている。医薬品化に関しては、2013年4月に九州大学と共同研究契約を締結し、細胞医薬品製造のための予備試験を開始。樹状細胞ワクチンの医薬品化に向け、今後前臨床を行い、治験申請を行いたい考えだ。また、アジア市場への展開に関しては、2013年12月期中に、アセアンまたは中国の医療機関または関連企業と現在協議中の段階にある。
2013年12月期の連結業績は、売上高が前期比11.2%増の1,717百万円、経常利益は同54.4%減の100百万円となる見通し。培養施設の販売・保守管理を行う子会社の収益が好調に推移しているものの、研究開発費の増加などが減益要因となる。2014年12月期に関しても、売上高は2ケタ成長を維持するが、利益ベースでは将来の成長に向けた研究開発費等の増加によって横這い程度となる見通しだ。ただ、同社を取り巻く市場環境に関しては、再生医療分野の成長を促進する薬事法改正等が今国会にも成立する見込みであるなど、フォローの風が吹いているため、中長期的な成長ポテンシャルは大きいと言えよう。
同社は、成長戦略の実現に向けた医薬品化等の開発資金や細胞培養施設の設備投資費用等を賄うために、新株予約権を6月に発行した。約3,100百万円の資金調達を予定しているが、行使価額(3,978円、4,309円)が現在の株価水準から乖離しているため、行使されるかどうかは株価次第となる。ただ、仮に行使が進まなくても手元資金や期間利益、銀行からの借入れなどによって、これら必要資金は賄える見通しだ。
★Check Point
・収益の鍵となる契約医療機関は着実に増加中
・樹状細胞ワクチンの医薬品化を積極的に推進
・財務の安全性はバイオベンチャーでもトップクラス
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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