関連記事
仕事をコントロールしてストレス撃退
ストレスがどのぐらい人に影響を与えるのかということに関しては非常に詳しい情報が巷に溢れていて、それを目にすることなく1週間を過ごすことは難しいほどです。
仕事のストレスと心臓病には密接な関係があります。その結果、米国では50歳未満の労働者で冠動脈疾患を患う人が増加しています。これは、朝、コルチゾールの濃度がより高くなることと関係しており、それは結果として、ストレスのレベルが1日中人より高くなることを意味しています。
ストレスに対処する方法を決める要因のひとつに1日をどの程度コントロールできていると感じるか、という点があります。
ハーバード・メディカル・スクールのJoseph Shrand博士は、著書“Manage Your Stress”の中で、仕事をコントロールできている(仕事に振り回されていないかどうか)は、新しいスキルを獲得しそれを応用する能力、また判断を下す権限をもっているかどうかによると述べています。
博士は、正看護師をしている21,300人の女性を対象に4年にわたって実施された英国のある重要な調査に言及しています。この研究は英医学誌“ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル”誌上で2002年に発表されました。
そこで研究者たちが明らかにしたのは、仕事に振り回されていると感じている人は、家族から十分な支援が得られないことと仕事で求められることが厳しすぎる状況が相まって、健康状態があまりよくない傾向にあるということでした。彼女たちの健康状態は調査の間にも悪化していきました。
現代は技術力が発達したために日々の活動が常に中断されるようになり、人は仕事に対してコントロールを欠いていると感じるようになりました。そんな今だからこそ、自分のストレスレベルを評価してみるのも良い考えかもしれません。
もしストレスレベルが高かった場合、より高いコントロール力を得て時間を今以上に上手に管理できる方法はあるのでしょうか。
・毎日ある一定のあいだは電子アラートを切る。
・重要な仕事に集中するために毎日邪魔されない時間をある程度まとめてとる。
・限られた時間の中でよりたくさんのことができるようにするには、どんな活動をグループ分けすることができるか考える。
これらはすべて実行すると、ストレス誘導因子として知られているマルチタスクを抑制することができると同時に、タイムマネジメントのスキルを向上させることにもなるはずです。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
スポンサードリンク