[仕事術]働き過ぎていませんか? ワーカホリックの4つの危険性

2013年9月13日 23:04

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 アメリカ人は世界中で仕事に長時間費やすことで知られています。事実、仕事中毒の国民としてちょっとした評判があります。それはもっともな部分も確かにあります。アメリカ人はただ1日長時間働くだけでなく、ほぼすべての他の先進工業国にくらべるとほとんど長期休暇は取らない(し、あっても休暇の日数は少ない)のです。

 一生懸命働くことは、キャリアを最大限生かすためだけでなく、注いだ努力に満足するためにも重要です。しかし、多くの人がこのことを考え過ぎているかもしれません。ワーク・ライフ・バランスをうまく保つことは、いくつもの理由から大切です。

■働き過ぎは健康に悪い
 心臓発作を起こす過労のマネジャーというのは例があり過ぎてほとんど決まり文句のようになりましたが、それでもそれは確かに心配なことです。もし仕事にあまりにも多くの時間を費やしていたら、おそらく自分の精神的あるいは身体的な健康状態には十分な注意を払っていないはずです。

■働き過ぎると個人的な人間関係が悪化する
 決まり文句と言えば、昨年のことを思い返してもっと働きたかったのにと思った人はほとんどいないでしょう。個人的な関係にも時間とエネルギーを注ぎましょう。それも同じぐらい重要なことなのですから。

■個人の目標も大切
 キャリアに関すること以外で、何か夢がありますか。自分の生活を客観的に見て、生活の中で目指すこと、そのためにはどうすればいいかなどを箇条書きにした“ライフリスト”を作成して実行し、もし何の進歩も見られなければ、ほぼ確実にあとで後悔するときがくるはずです。

■仕事中毒になるほど仕事をしてもキャリアが促進されるわけではない
 クリエイティブかつ効果的に働けるようになるには人間の精神には休養と気晴らしが必要だということは幾度となく証明されています。そして、なんとも皮肉なことに、長い目で見れば働き過ぎは概して生産性にとって良くないのです。

 もちろん、読者の方々が働き過ぎているかどうか、いうことはできません。――その答えの大部分はみなさん自身あるいはみなさんの周囲の状況によるのですから。

 しかし、もし自分は仕事中毒ではないかと思ったら――あるいはそうでなくても健康的考えられる時間よりも多くの時間をオフィスで費やしているのなら――立ち止まって、自分自身に理由を訊いてみましょう。

 大部分の人は個人的な目標と仕事の目標と両方を持っています。そして、もし両方の目的を達成するために働き過ぎているとしたら、自分自身の生活や才能を最大限生かしていないことになっているはずです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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