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シャープ、大林組など/本日の注目個別銘柄
<6753> シャープ 347 -16続落。引き続き、前日に各紙で伝わった増資報道が売り材料につながっている。従来観測と比較しての増資規模の大きさが嫌気される格好に。メリルリンチ(ML)では、今回の増資が事実であれば 40%前後の希薄化という現実に向き合う必要、資本充実というプラスを考慮しても株価に対しては大きなマイナス材料と指摘。また、本日はジャパンディスプレイの上場報道なども競争激化につながっていくとの警戒感に。
<5713> 住友鉱 1338 -22売り先行。金市況の下落が弱材料視されている。NY金先物は2.4%強の下落、9週間ぶりの大幅安となっている。先週の米新規失業保険申請件数が2006年4月以来の低水準に減少したことで、米量的緩和策の早期縮小観測が強まったことが背景。銅やニッケル市況の下落などもマイナスに響く。
<5105> 東洋ゴム工業 561 +18しっかり。SMBC日興証券では自動車部品セクターの新規カバレッジを開始、業種格付けは「強気」としている。個別では、同社を含めて8社の投資判断を「1」としている。同社に関しては、ニッチ戦略を生かして高単価の北米SUV向け中心の品揃えを行っていることが魅力と評価しており、目標株価は650円と設定している。
<4902> コニカミノルタ 826 -24売り先行。HDD基板材で連合を組んでいるオハラ<5218>が前日に第3四半期決算を発表、通期予想下方修正で株価下落が目立つ展開になっている。HDD基板材のシェア低下なども業績低迷の要因となっており、同事業は減損を計上して生産能力を引き下げている。同社にも警戒感が連想される状況となっているようだ。
<6988> 日東電工 5940 -140軟調。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げ、目標株価も7600円から6600円に引き下げている。8月の月次増収率が鈍く、上期会社計画は未達の可能性が高まったとしている。また、ハイエンドスマートフォンの成熟化、タブレットの失速など、下期の業績けん引役がなくなっていることなども考慮と。日経平均新規採用に伴うインデックス買い期待なども下支えとならず。
<1518> 三井松島 159 -2軟調。発電用石炭の価格が低迷、豪州産一般炭のスポット価格は約3年半ぶりの安値圏に落ち込んでいるもよう。供給が高水準な中で、最大の消費国である中国の需要が振るわないとため、同社や住石HD<1514>など石炭株のネガティブ材料につながっているようだ。前日に石炭株が揃って人気化した反動なども強まる状況に。
<1815> 鉄建 301 -1売り優勢。3連休を控えて短期資金の手仕舞い売り圧力が強まっているもよう。五輪の東京開催によるメリット期待、特定資金の介入観測などから、今週に入ってからの上昇率は115.7%に達しており、東証1部上場銘柄では最大の上昇となっている。なお、上昇率第3位の大豊建設<1822>も鈍い動き、一方、第2位の東急建設<1720>は買いが続いている。
<6723> ルネサスエレクトロニクス 430 -6朝方は買いが先行。ジャパンディスプレイの上場報道が伝わっている。70%出資している産業革新機構は初めての投資資金回収となる。大規模な投資資金回収を受けて、今後は大型出資を行っている同社への経営再建に舵が切られるといった思惑なども高まる状況のようだ。
<1802> 大林組 587 -9続落。メリルリンチ(ML)では投資判断を「買い」から「アンダーパフォーム」に、一気に2段階格下げしている。目標株価は570円を継続へ。関西をベースとするため、首都圏工事の受注機会が相対的に少ないとみられること、建築利益率の回復が相対的に遅れると予想されることなどから、目標株価を引き上げる理由は乏しいとの見方に。
<9107> 川崎汽船 240 -3反落。バルチック指数の反落を映して、足元で上昇が目立っていた海運株には利食い売りの動きが集まっているもよう。前日のバルチック指数は0.4%程度の下落にとどまっているが、9営業日ぶりの下落となり、短期的なピークアウト懸念も強まる格好か。この間のバルチック指数の上昇率は44%に達していた。なお、あらためてCB発行による潜在的な希薄化懸念なども強まる格好に。《FA》
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