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大成建設、ヤクルトなど/本日の注目個別銘柄
<1801> 大成建設 524 +61大幅続伸。前日は東証1部の売買代金第2位、本日は現在のところトップになっている。東京五輪関連の中心銘柄的な位置づけになりつつあるようだ。東京地盤であるため、メリットは最も高まりやすいとの見方になっている。野村では、東京五輪で業績面でポジティブな影響が期待される6銘柄の一つに選定。また、シティでは、東京五輪開催に伴う堅調な需要見通しを背景に、選別受注を徹底させる経営方針を中長期にわたって維持できれば、ゼネコン各社の利益率は現状水準から大幅に上昇する可能性もあると指摘へ。
<8864> 空港施設 945 +150連日のストップ高。東京五輪開催に伴って、訪日外国人客の増加など空港利用者数の拡大が期待できる状況に。加えて、本日は羽田・成田の発着枠を拡大するとの報道が伝わっており、追加の期待材料にもつながる格好のようだ。日本空港ビル<9706>も本日は買い優勢の展開となっている。
<1720> 東急建設 400 +80ストップ高。東京五輪開催決定を受けて、首都圏の再開発需要拡大などが期待される状況となっている。今週はみずほ証券主催で日本株セミナーが開催されているが、本日は「渋谷」をテーマとした講演が多いもよう。東急の渋谷開発事業部による講演なども予定されており、思惑材料視されているようだ。
<1814> 大末建設 103 +30急伸で2011年3月以来の株価100円台回復。東京五輪開催決定で建設株が全面高となる中、株価の値頃感の強い銘柄には、短期資金の値幅取り商いが積極流入する状況に。昨日の段階で、東証1部建設株で100円未満銘柄は6銘柄あったが、同社のほかに、淺沼組<1852>、佐田建設<1826>、若築建設<1888>、三井住友建設<1821>、世紀東急<1898>と、全てが100円台を回復へ。
<6358> 酒井重工業 390 +39急伸。昨年5月の高値を突破、2007年8月以来の株価水準にまで上昇している。東京五輪開催決定で道路整備や改修工事の前倒しなどが期待される状況となり、道路機械を手掛ける同社にもメリットは高まるとの期待感が先行へ。道路株との比較では出遅れ感なども意識されるところ。
<9104> 商船三井 458 +26買い先行。前日のバルチック指数は9.3%の急伸となっていることが材料視される。前日まで6営業日続伸となり、2012年1月6日以来の水準まで上昇している。海運セクターは全面高となり、業種別上昇率のトップになっている。なお、同社は大手海運株の中でもバルチック指数の影響が相対的に大きい銘柄とされている。
<8306> 三菱UFJ 635 +12しっかり。クレディ・スイス(CS)では銀行セクターのカバレッジを「オーバーウェイト」で開始している。与信費用は歴史的な低水準にあるほか、資金利益も増加に転じており、現在は中期的な株価上昇の前段階にあると評価へ。個別では、同社と三井住友FG<8316>を「アウトパフォーム」格付け、同社に関しては、着実なROEの成長が期待できるほか、それに伴い株主還元の拡大の可能性もあるとしており、目標株価は764円としている。
<2267> ヤクルト 4625 +310後場から上げ幅を広げる。「ヤクルト」を22年半ぶりに値上げすると一部で報じられている。1本35円から40円へと14%の値上げとなり、収益改善が想定される状況のようだ。先に、JPモルガン(JPM)が値上げ実施による収益インパクトの試算を行っているが、ヤクルトの5円値上げでは29-44億円の収益増加要因としている。
<6758> ソニー 2135 +44しっかり。PS4の国内発売日は2月22日と発表している。年内発売との見方が中心であったため、年末商戦に間に合わないことをネガティブ視する見方も強まる。ソフトのラインナップ充実を優先することが背景。ただ、国内の割合は相対的に小さいこと、供給の問題も投入遅れの一因とされていることで、欧米での事前予約の好調などが改めて意識される状況にもなっていることから、株価に対するネガティブな反応は限定的。
<7270> 富士重 2534 -8さえない。同社のほか、マツダ<7261>や日産<7201>などもマイナスサイドと、自動車株の動きの鈍さが目立っている。今週はオリンピック関連を中心とした内需株に物色資金が集中、資金シフトの動きなども進む状況と観測される。また、自動車株の動きを左右する為替相場は、米雇用統計を受けて円安の流れが一服しており、見送り要因にもつながっている。《FA》
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