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リケンテクノス、ピジョンなど/本日の注目個別銘柄
<4220> リケンテクノス 381 +80ストップ高と急伸。スマホなどの表面保護向けに、主流のカバーガラスと同等の硬度を持ち、重さを10分の1にしたフィルムを開発、サンプル出荷を開始したと伝わっている。割れにくいといった優位性があるほか、価格も抑制できるもよう。今後の採用の広がりによる業容拡大への期待感が先行する格好のようだ。
<7956> ピジョン 4905 +360大幅高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は48.1億円で前年同期比49%増益となり、通期計画は従来予想の78億円から90億円に引き上げている。5-7月期は増益率が一段と拡大する格好であり、ストレートに評価される展開になっている。中国を中心とした海外事業における順調な業績拡大、円安進行などが背景に。また、上半期配当額は従来予想の61円から66円に引き上げ、期末配当金も分割考慮後で30.5円から37円に上方修正している。
<1801> 大成建設 430 +4小幅続伸。前日にはオリンピックの東京招致期待の高まりを背景に、大手ゼネコン株が揃って人気化したが、本日は短期資金を中心とした利食い売りに、総じて伸び悩む格好になっている。招致失敗のリスクも高いため、現段階で中長期資金が積極的に流入する状況でもないようだ。なお、メリルでは投資判断「買い」継続で、目標株価を400円から475円にまで引き上げ。首都圏の次世代インフラ整備では、鹿島とともに在京で土木技術力が一段高い同社が恩恵を受けると考えているもよう。
<3436> SUMCO 855 +52強い動き。6日に上半期の決算発表を予定している。上半期業績に関しては、上振れ観測報道が足元で伝わっているが、同報道では、通期に関しては未達懸念もあるとしていた。シティでは、会社計画240億円に対して230億円にまで下方修正。ただ、コスト削減やリストラにより収益水準は着実に回復、海外メーカーとの業績格差は拡大しているとして投資評価「1」を継続。アク抜け期待などの高まりにつながっているようだ。
<2593> 伊藤園 2206 -26さえない。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は55.7億円で前年同期比8.1%増益となり、通期計画などは据え置きとしている。単体の伸び悩みをタリーズコーヒーがカバーする格好となり、ほぼ市場予想通りの数値で着地とみられる、ただ、猛暑効果が収益増に思ったほどつながっていないことをネガティブ視する動きが優勢となっているようだ。
<7261> マツダ 416 +17続伸。前日には防府工場の見学会が開催されているもよう。みずほ証券では、新型MAZDA6/アテンザに加え、近日発売に向けてMAZDA3/アクセラの生産を開始しており、ほぼフル稼働だったとしている。メリルでも、2006 年以降取り組んできた「モノ造り革新」が結実し始めている点を再確認と指摘。本日は為替市場での円安反転が支援にもなっているほか、ASEAN依存度の低さなども見直しの要因に。
<9962> ミスミ 2589 +154買い優勢。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価を2800円から3060円に引き上げている。循環成長株と位置づけられるため中期投資に適し、株価調整と業績上方修正で割安感が強まった現局面は買いの好機としている。国内売上の回復などを背景に、今期営業利益は会社計画175億円を上回る195億円と予想へ。
<9101> 日本郵船 288 +9買い優勢。川崎汽船が大型の自動車運搬船を4隻発注したと報じられている。大型投資の再開は事業環境の好転を映すものとして、海運業界全般にとってポジティブに捉えられる状況に。また、シティでは同社の投資評価を「2」から「1」に格上げで、目標株価を290円から320円に引き上げている。ケープの高コスト船返船による利益改善、客船・航空運送など不採算事業への抜本的対応など、個別要因による業績改善ポテンシャルが相対的に大きい点を評価している。
<9503> 関西電力 1217 +91買い優勢。原子力規制委員会では、大飯原発の敷地内で焦点となっていた断層に関して、活断層ではないとの見解で一致、次回に評価書案をまとめる方向になったと伝わっている。結論が出るまでには想定以上の時間を要する状況ともなったが、これで再稼働に向けて大きく前進との見方が強まる格好へ。東京電力福島原発の汚染水対策に400億円超の国費を投入と伝わっていることも安心感につながり、本日は電力株の上昇が目立つ状況に。《FA》
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