NY原油:続落で107.65ドル、シリア情勢への懸念緩和で利益確定売り優勢

2013年8月31日 07:16

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記事提供元:フィスコ


*07:16JST NY原油:続落で107.65ドル、シリア情勢への懸念緩和で利益確定売り優勢

NY原油は続落(NYMEX原油10月限終値:107.65 ↓1.15)。シリア早期軍事介入への警戒感が後退したことや、ケリー国務長官が限定的な攻撃に留めると発言したことなどから供給不安が緩和し、利益確定の動きが優勢となった。

シリア攻撃に備えてオバマ政権がこの数日の間にエネルギーの専門家と相談していたことをロイターが報じている。政権は、現時点での戦略石油備蓄放出の必要性は見ていないもよう。海外では、30日午後に英議会がシリア攻撃の有無を否決している。ドイツも参加しない見込みで、欧州ではフランスが、またトルコも参加するもよう。欧州からのサポートは限定的となるもようケリー国務長官は「議会との相談は重要」としながらも「米国は米国の決断とタイミングで行動」するとし、オバマ政権は同時に情報分析を全てではなくとも公表、化学兵器が使用された可能性は高い、と結論づけている。

マクロ経済では、朝方に発表された市場予想を下回る7月の個人支出を受けてバークレイズが第3四半期GDP予想を1.9%から1.6%に、ゴールドマン・サックスが1.7%から1.5%に引き下げている。《KO》

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