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TDK、JBRなど/本日の注目個別銘柄
<2453> JBR 395000 +70000ストップ高。大林組などと共同で、新種微細藻類「バイノス」による水処理装置を搭載した道路除染システムを開発したと発表している。子会社バイノスの「藻」事業の成長期待を背景に、足元で株価は大幅な水準訂正を果たしてきたが、こうした展開が具現化してきたことを素直に評価する流れとなっている。
<6752> パナソニック 894 +21買い先行。前日には未定としていた上半期末の配当金を5円にすると発表している。前期実績は無配であった。業績や財務体質が着実に改善している状況などを勘案としている。シティでは、来年が復配のタイミングとみていたため、想定より早い復配の発表はポジティブと捉えているようだ。
<9509> 北海道電力 1154 +39買い優勢。原油市況の上昇を受けて前日に全面安となった電力株だが、本日は一転して全面高の格好になっている。なかでも、前日に業績見通しを発表している同社の強い動きが目立つ。電気料金値上げの認可などを踏まえて、繰延税金資産410億円を計上、最終損益は10億円の赤字にとどまる見通し。想定よりも早期の繰延税金資産再計上を買い材料視する動きが強まる。
<6762> TDK 3560 -135売り優勢。モルガンでは投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も4000円から3600円に引き下げている。HDDヘッドでは、顧客の内製化率上昇に伴うシェアの低下で利益減少が続くと予想、受動部品も回復はするが、競合企業並みの回復は容易でないと指摘。なお、短期的にHDD需要が軟化と指摘されて米HDD関連が軟調な動きとなったことも逆風に。
<3436> SUMCO 820 +13買い先行。上半期営業利益は120億円強、前年同期比8割増になったもようとの観測報道が伝わっている。従来計画100億円のほか、市場予想も上回るレベルであり、ポジティブな反応が先行する格好に。ただ、一部のスマホの販売減速などで、ウエハー需要も一時的に鈍る可能性があり、調整が長引けば通期予想240億円には未達懸念ともされている。ちなみに、市場予想は280億円強の水準となっている。
<9603> HIS 4980 +200大幅高。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を新規に「買い」、目標株価を7100円と設定している。成熟市場の中でも差別化された商品やサービスにより自ら新たな需要を創出、積極的な海外展開を梃に高い収益成長を実現できるエクセレント・カンパニーの一つとして評価している。なお、ゴールドマンでは、あさひやスタートトゥディも新規に買い推奨としている。
<6767> ミツミ電機 720 +37急伸。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も800円から950円に引き上げている。スマホはカメラの数量増と高機能化が今後も期待できるとみているなか、同社はスマホ/タブレットのカメラ用VCMアクチュエータなどの製品による収益改善が期待できるとしている。つれて、来期以降も市場予想を上回る業績改善を達成しようと。
<1978> アタカ大機 461 +80ストップ高。飛灰からの放射性セシウムの分離除去にかかる新技術を開発と発表、手掛かり材料視される状況に。放射性二次廃棄物量を原飛灰の0.6%に低減化と。東京電力の汚染水漏洩問題がクローズアップされる中、改めて放射能対策に関する技術には注目度が高まりやすくなっているもよう。
<9107> 川崎汽船 222 +2買い優勢。海運株は業種別上昇率のトップになっている。シリア情勢の落ち着きなども安心感につながる形となっているようだ。また、三菱UFJでは、海運セクターの過剰供給局面は終了、追加減速を織り込めばコンテナ需給はタイトとしている。新興国の経済成長鈍化懸念はあるが、欧米景気連動型であるコンテナマーケットに与える影響は限定的と。なお、三菱UFJでは同社の目標株価を286円から324円に引き上げている。《FA》
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