NY原油:反落で108.80ドル、シリア早期軍事介入の警戒感後退などで利食い先行

2013年8月30日 07:01

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記事提供元:フィスコ


*07:01JST NY原油:反落で108.80ドル、シリア早期軍事介入の警戒感後退などで利食い先行

NY原油は反落(NYMEX原油10月限終値:108.80 ↓1.30)。オバマ米大統領はシリア軍事介入について、まだ決定していないと述べ、早期軍事介入への警戒感がやや後退したこと、米国量的緩和の早期縮小観測が改めて台頭したことなどから、利益確定売りが先行した。

オバマ政権は、シリア政府が化学兵器を使用した、との見方を発表しているが28日夕方に共和党のベイナー下院議長が、オバマ大統領にシリア攻撃前に明快な理由説明を要求している。議員内でも、共和党で下院メンバーのリーゲル氏は「シリアに関してオバマ大統領から更なる情報を必要とする。現時点ではシリア攻撃に賛同しない」と発言。オバマ大統領は攻撃を決断していないが、議会の動向(現在夏季休暇中)次第では攻撃へのタイミングに影響することになる。

海外では、メルケル独首相がプーチン露首相と電話で会談し、独首相は化学兵器使用は国際的な応対が必要と説明、両氏共に国連がシリアの状況を取り扱わなければならないとの意見で合意している。《KO》

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