タスクよりも自分自身を優先することが生産性を高める

2013年8月28日 15:57

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 日々の仕事のスケジュールを立てるのは非常に単純なことに見えるかもしれません。人は非常に長い時間職場で過ごし、いくつもの完了すべきプロジェクトを抱えながら、ものごとがうまくいくように進めなければなりません。

 このことを考えた場合、しなければならないことを順序良く並べる過程――もっとも重要な仕事のタスクを最初に持ってくること――はそう複雑なことには思えないはずです。

 解雇されることなくビジネス上の目標を達成するために必要なことは何かを把握し、それ以外のすべてのことは、それより後に処理するようにする。そうではないでしょうか?

 確かにそれは大部分の人が毎日のスケジュールを立てる方法ですが、それではものごとを逆さまに見ている可能性もあります。

 自分自身を、そして自分たちの健康を最優先にする職業人が増えています。なかには非常に良い結果を生んでいる例もあります。理由は簡単です。仕事を一番に考えると、短期間でより多くのプロジェクトを達成できるでしょうが、自分自身を最優先すると、精神的にも身体的にも活力を維持することが可能になり、毎日より多くのことをすることができるからです。

 それでは、どうすれば自分優先にできるのでしょうか。ちょっとしたコツをご紹介します。

■生活に必要なことを考える
 多くの人が運動をしたり健康的な食事の準備をしたり、またはストレス解消になる活動に参加したりするための時間を作ることには苦労します。そこで初めに、個人的な生活や健康、エネルギーレベルを向上すると思われることを短いリストに書き出してみましょう。

■最悪な習慣を断ち切るためにすべきことを考える
 次に、リストに書かれたことが実行できない原因となっている可能性のあるものについて考えます。朝のランニングのための時間をとったり、健康的な食事を作るのに必要な30分を確保したり、あるいは少しはやく退社したりするのは難しいのではないでしょうか。これらを行うためのステップを具体化し、実現するのに必要な時間について考えましょう。

■自分のためにしようと決めたことを重要な商談と同じように扱う
 最後に、今までのルーチンを変えて、これらのことを予定の最初に置くようにしましょう。仕事の時間が無くなるほどにはやり過ぎないようにして、けれども少しの間は自身の健康とエネルギーレベルを向上させることに重点をおきます。短時間で何が起こるか、驚くことでしょう。

 毎日のスケジューリングの習慣を調整し直すには少し克己心が必要になります。特に、仕事より自分自身を優先させることに罪悪感を覚える場合には。けれども、恐れないで試しにやってみてください。そして、自分のニーズを大事にすることは、同時にあなたのキャリアにとっても雇用者にとっても最良のことをしているのだということを心に留めておいてください。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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