関連記事
キユーピー、全農と業務用カット野菜の合弁会社を設立
キユーピーと全国農業協同組合連合会(全農)は27日、カット野菜等の業務用野菜加工品の製造・販売を行う新会社「株式会社グリーンメッセージ」を合弁で設立することで合意したと発表した。設立は2013年12月3日を予定している。
日本の食品市場は、加速する高齢化、女性の社会進出、単身世帯の増加、個食化の進行などの諸要因を背景に、食の外部化(内食から中食・外食へのシフト)が進んでいる。また、国内の野菜生産は縮小傾向にあると言われているが、その中に占める加工・業務用向けの野菜、特にカット野菜の割合が増加している。
そこで今回両者は、キユーピーの生産技術力と品質力、そして全農の野菜調達力という両者の強みを最大限に活かす合弁会社「株式会社グリーンメッセージ」を設立する。出資比率はキユーピー51%、全農49%。
今後新会社は、全農が所有する神奈川県大和市の土地に新工場を建設し、主に業務用向けの野菜加工品の製造・販売を開始する。新工場の投資金額は約20億円で、2014年10月の稼働を予定している。2025年までに国内でさらに2ヵ所の生産拠点を設け、100億円の売上高を目指す。
キユーピーグループは「野菜のキユーピー」を中期経営計画における成長の方向性の一つとして掲げており、拡大する業務用の野菜加工品市場に積極的に取り組むことはグループの今後の成長に大きく寄与すると考えている。
また、全農は、変化する野菜需要への対応力をいっそう強化し、国内農業の生産基盤強化と安定化を推進している。国産原料の使用拡大による「元気な産地づくり」の取り組みは、日本の農業にとって大変重要なことであると考えている。
スポンサードリンク
