ナガイレーベン Research Memo(7):中期経営計画の目標値も上方修正される可能性

2013年8月22日 17:27

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記事提供元:フィスコ


*17:27JST ナガイレーベン Research Memo(7):中期経営計画の目標値も上方修正される可能性

■中期経営計画と今後の展望

(1)中期経営計画

ナガイレーベン<7447>は、2015年8月期を最終年度とする3か年経営計画を掲げている。それによると、2015年8月期の連結業績の目標は、売上高が16,200百万円、営業利益が5,000百万円となっている。

ただし、2013年8月期の業績予想を、販売好調を要因に売上高で15,600百万円、営業利益で4,840百万円と上方修正を行ったことから、中期計画の目標値も早晩上方修正される可能性が高いと言える。

なお、中期計画では具体的には公表されていないが、経常利益に関しては、為替変動が影響を与えることを考慮する必要がある。ちなみに、2013年8月期の第3四半期では571百万円の為替差益が出ている。

中期計画達成のための戦略は以下のとおりとなっている。


○アイテム戦略

主力の医療白衣に次ぐ第2、第3の柱となる市場開拓を進める。第2の市場として注目しているのが介護ウェアと患者ウェアである。患者ウェアは2012年8月期で売上高の8.1%を占めているが、これを2015年8月期には9%にまで伸ばす。第3の市場として、手術用ウェアを同9.0%から11%に拡大する。

手術用ウェアは同社にとっては比較的新しい分野で、売上高の絶対額もまだ少ない。さらに、クライアントは医療白衣と同じであるため、売上高を伸ばす余地は十分あるといえるだろう。

特に手術用ウェアに関しては、洗濯と滅菌を行って繰り返し使うリユーザブル商品を拡大していく。現在、手術用ウェアに関しては使い捨てのディスポーザブル商品が市場の70%を占め、リユーザブルは30%程度となっている。これは、洗濯・滅菌の手間を病院側が嫌うためである。しかし、同社は医療廃棄物の削減とライフサイクルコストからみたリユーザブルの優位性を訴える。特にライフサイクルコストの優位性に関しては、リネンサプライヤーと新たな業務提携を結び、洗濯・滅菌のアウトソーシングサービスを提供し、ディスポーザブルに比べて20%程度のコスト削減を可能にする。

このようなリユーザブル拡大の戦略は、東海、四国地域で既に浸透しはじめている。今後は、市場の大きい東京、大阪でも拡大していく。

また、介護関連に関しては、今後の市場拡大が見込まれることから、比較的売上高を伸ばしやすい分野といえる。介護市場の拡大に比例して売上高が伸びるという傾向にあるため、同社が市場開拓を進めていけば、収益への寄与は十分に期待できる分野といえるだろう。

無論、医療白衣に関しても、以下のとおり売上高拡大と営業利益の伸張を着実に進めていく。


○地域戦略

西日本の売上高を伸ばす。同社にとってはシェア拡大の余地がある地域だ。2012年8月期の同地域の売上比率は35.5%だが、2015年8月期には37%を目標とする。こちらも、同社の営業力と商品力を考慮すれば、拡大余地は十分にあると考えられる。


○利益向上戦略

同社は国内シェア60%を超える業界のリーディングカンパニーであることから、売上高のほかに利益の向上にも注力する。具体的には、商品別の戦略として利益率の高い高機能商品の売上比率を高める。高機能商品の売上比率は43.1%(2012年8月期)だが、2015年8月期には46%を目標とする。

既に説明したように同社はクライアントニーズを吸収し、それに応える商品開発を得意としている。さらに、リースの場合、更新需要を契機に高機能商品の売り込みを図る余地もある。2009年8月期の高機能商品の売上比率が38%だったことを考慮すれば、この戦略も着実に進む可能性が高いといえるだろう。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《FA》

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