ソフトバンク、クボタなど/本日の注目個別銘柄

2013年8月20日 15:58

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記事提供元:フィスコ


<9984> ソフトバンク 6250 -70堅調スタート。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「買い」でカバレッジを再開、目標株価は6900円としている。ドコモ<9437>のiPhone投入可能性などで国内ワイヤレス事業の成長鈍化は不可避だが、ガンホー<3765>の業績拡大、アリババの持分法損益寄与で補えるとみている。アリババに関する評価は、業績数値の公表などから想定以上に拡大する可能性とも。ただ、日経平均連動性の高さはマイナス材料、徐々に地合い悪化に押される展開へ。

<9503> 関西電力 1221 +1しっかり。三菱UFJが投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1200円から1800円に引き上げていることが材料視されている。原発再稼動の可能性が高まったと考え、2016.3期には配当金が50円に復配されると予想へ。今後の株価は利益回復と復配に向けたシナリオを織り込む展開になると指摘している。

<9672> 東京都競馬 419 +3賑わう。含み資産関連株として、改めてテーマ物色の流れが強まる状況のようだ。オリンピック施設予定地に土地を保有している銘柄として、石井鐵工所<6362>とともに短期資金の物色の矛先が向かっている。東京五輪招致に成功した場合、地価の上昇による含み益の拡大が期待できるとの見方に。

<7262> ダイハツ工業 1883 -121軟調。米量的緩和策の早期縮小懸念再燃などを背景に、新興国からは資金流出の流れが強まっており、インドネシアルピアは4年ぶりの安値をつけている。つれて、主要株価指数は1年10カ月ぶりの大幅安となっている。インドネシアの景気先行き懸念につながっており、同地域で強みを持つ同社の先行きにも警戒感が強まっている。インドネシア関連としてはヤマハ発動機<7272>も売りが優勢。

<6988> 日東電工 5190 -290さえない。前日には7月の月次動向を発表している。全社売上高は前年同月比8%増、前月比でも1%増となっているが、注目度の高い情報機能材料は前年同月比5%増、前月比では1%減となっている。想定したよりも回復は鈍いといった見方につながり、7-9月期業績への懸念も強まる形のようだ。

<4574> 大幸薬品 1620 +55大幅続伸。前日には、これまで未公表であった上半期の業績見通しを発表している。営業利益は11億円で前年同期比倍増、通期予想の11.5億円、前期比2.6%増は据え置いているものの、上振れの確度は非常に高まる状況となっている。中国における鳥インフルエンザ報道をきっかけに需要が高まり、感染管理事業が大幅に伸長したもよう。前日も岩井コスモの目標株価引き上げを手掛かりに大幅高となったが、岩井コスモでは今期営業利益は17.2億円と予想していた。

<2151> タケエイ 1250 -143下落率2位。公募増資の実施を発表、株式価値の希薄化などが嫌気される格好で売り材料視されている。公募増資320万株、並びに、オーバーアロットメントによる売出45万株を予定。合計の株数は、自己株式を除いた発行済み株式数に対する19.1%を占めている。昨日は同社を含めて8社が公募なしいは売出の実施を発表、目先の需給懸念にもつながる状況へ。

<6326> クボタ 1343 -97さえない。コメの卸価格が震災前の水準にまで下落していると報じられている。消費の伸び悩みで在庫の消化などが遅れており、今秋の新米にも先安感が生じてきていると。コメ価格の下落に伴う農家収入の減少は、翌年の農機の購入意欲を低下させると見られており、同社株などの売り材料へとつながっている。

<4401> ADEKA 1062 +41強い動きが目立つ。シティではレーティング未付与ながらも、ポジティブなレポートをリリースしている。半導体材料では、来年から主要顧客の中国新工場に3D NAND向け新規材料を出荷開始の計画で、売上高が大きく伸びる可能性があるもよう。液晶材料では、光硬化樹脂の売上高が大幅に拡大、日系大手偏光版メーカーのUV接着ラインにおいて需要が拡大中のようだ。

<8880> 飯田産業 1693 +61同社を含めて、11月に経営統合を予定している6社が揃って強い動き。本日はシティが新規でカバレッジを開始、「中立」スタンスとして、目標株価も設定していないが、レポートの内容が評価の高まりにつながっているとの見方。シティでは、首都圏の分譲戸建市場では「王者」として用地取得や資材調達の合理化による利益率改善、それ以外の地域や事業では「挑戦者」として分譲戸建事業で培った強みを生かしたトップライン拡大が期待できると評価。《FA》

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