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ブリヂストン、第一稀元素など/本日の注目個別銘柄
<5108> ブリヂストン 3445 +95買い先行。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は1904億円で前年同期比42%増益、通期予想は3820億円から4000億円に上方修正している。市場予想は100億円程度上振れたとみられる。1-3月期の同18%増益に対して、4-6月期は同64%増と増益率は急拡大する格好に。第1四半期時にはネガティブな見方が先行したこと、先に住友ゴム<5110>が決算発表後に下落していたことから、警戒感も先行していたとみられる。
<8725> MS&AD 2616 +16買い優勢。先週末に第1四半期の決算を発表している。経常利益は1181億円で前年同期比6.2倍、通期計画に対して62%の進捗率となっている。運用収益の好転、有価証券売却益や配当収入の増加が好業績の背景となっている。なお、東京海上<8766>、NKSJ<8630>ともに先週末に好決算を発表、本日は保険セクターの強い動きが目立っている。
<4321> ケネディクス 413 -70急落。新株式発行に係る発行登録を行うことを決議したと先週末に発表している。発行予定期間は8月17日から1年間、発行予定額は150億円を上限としている。将来的なエクイティファイナンスの実施に伴う株式価値の希薄化を警戒する動きが先行へ。なお、同時に発表した上半期決算では、累計営業利益は減益に転じているが、先に通期計画を上方修正していたこともあり、影響は限定的と見られる。
<7735> 大日本スクリーン製造 474 -24売り優勢。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は22.1億円で前年同期比30%減益、SPE受注高は前四半期並みの水準で、ほぼ市場想定どおりとなっている。一方、7-9月期受注高は前四半期比10%程度の減少を見込んでいるもようで、業績上振れ期待の低下につながっているようだ。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、コンビクション・リストから削除している。変動費率改善の遅れ、受注見通しの不透明感などを要因としている。
<7762> シチズンHD 640 +91急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は35.4億円で前年同期比7.9%増益、通期計画は190億円から195億円に上方修正している。第1四半期は会社計画を10億円強上振れているもよう。電子デバイスと時計事業の好調が業績上振れの背景になっている。野村では、依然として会社計画は保守的として、通期営業利益は230億円と予想。また、JPモルガン(JPM)では投資判断を「アンダーウェイト」から「ニュートラル」に格上げへ。
<6361> 荏原製 501 -36売り優勢。先週末に第1四半期の決算を発表、営業損益は19.5億円の赤字、前年同期比27.9億円の損益悪化となっている。会社計画線上の推移のもようだが、円安効果が期待された中での大幅な損益悪化を嫌気する動きが優勢に。ただ、第1四半期の受注高は前年同期比4割増と急拡大しており、先行きの業績面にはポジティブといった見方も。
<4997> 日本農薬 1053 +89買い優勢。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は75億円で前年同期比80%増益、通期予想は56億円で前期比36%増益見通しにあり、大幅な上振れが期待できる状況となっている。園芸殺虫剤「フェニックス」を筆頭とした自社開発品の海外での拡販、円安メリットなどが好業績の背景に。SMBC日興証券では目標株価を980円から1140円に引き上げている。
<4082> 第一稀元素 2592 +500ストップ高。先週末に発表した第1四半期決算がポジティブサプライズにつながる。営業利益は12.9億円で前年同期比68倍、従来の上半期予想10億円を上回る水準となる。つれて、上半期予想は19億円にまで増額、通期でも15億円から24億円に上方修正している。米国向けに自動車排気ガス浄化触媒材料の出荷が好調であったもよう。為替の円安傾向なども支援材料に。年初来高値も一気に更新する展開へ。
<6305> 日立建機 2028 +103買い優勢。本日はコマツ<6301>の上昇が目立っているほか、米国ではキャタピラーも週末にかけて上昇している。建機メーカーには、足元における中国市場の回復傾向を評価する流れとなっているようだ。ちなみに、ゴールドマン・サックス(GS)では、同社の7月の中国油圧ショベル出荷台数は前年比41%増となり、中国での外資系の油圧ショベル出荷台数の同20%増と比べて、伸び率は高まっていると指摘している。
<5713> 住友鉱 1380 +44続伸。先週末に続いて、同社など非鉄金属セクターの上昇が目立っている。先週末に発表された中国の工業生産が市場予想を上回ったことを受けて、資源価格が上昇、海外の関連株なども上昇しており、波及効果が強まっているようだ。中国株式市場が上昇していることなども資源関連株には支援材料となっている。《FA》
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