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三菱UFJ、日揮など/本日の注目個別銘柄
<8306> 三菱UFJ 607 -4相対的には底堅い動きへ。前日は海外資金の売り圧力が目立った銀行株だが、本日はショートカバーの動きが目立ってきているもよう。また、前日の引け後には、全銀協が7月末の貸出金残高を発表。都銀の貸出伸び率が3.5%増となり、地銀の3.3%増を上回る伸び率となっている。これは09年5月以来のことであるもよう。
<5713> 住友鉱 1278 +44買い先行。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は202億円で前年同期比1%減益、市場予想はやや上振れる着地とみられる。一方、上半期予想は400億円から310億円、同22%減益の水準まで下方修正。据え置いている通期予想も下振れ含みと捉えられる状況に。ただ、足元のニッケルや金価格の動向からは、業績下振れも織り込まれていた状況か。前日も大平洋金属<5541>の大幅下方修正を受けて連れ安した経緯も。
<6326> クボタ 1427 +23買い優勢。前日に発表した第1四半期決算では、営業利益は471億円で前年同期比50%増益、市場コンセンサスは350億円であったため、表面上は大幅に上振れる格好となっている。ただ、会計基準の変更が主因であり、従来基準ベースではほぼ市場想定内の数値といえる。それでも、会社計画を上回る進捗となっており、増益率も高水準なことから、ストレートに好感される状況となっているようだ。
<6367> ダイキン 4520 +65続伸。一昨日に発表した第1四半期の好決算を引き続き評価する動きに。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も4100円から6000円に引き上げている。第1四半期は、自助努力から空調事業の収益性改善が伺えた好決算としている。世界の空調業界トップ企業として、売上高だけでなく、今後は利益率の高まりも期待できると評価。
<4229> 群栄化学工業 546 -1一時急伸と人気化。日証金では貸借取引の申込停止措置を解除、今後の流動性回復を期待した動きが優勢になっている。また、同社と同様に3Dプリンター関連と位置づけられているMUTOH<7999>も貸借取引申込停止措置が解除となって人気化、相乗効果からテーマ物色の流れが強まる状況にもなっているようだ。
<6481> THK 1953 -145さえない。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は31.5億円で前年同期比15%減益、コンセンサスはやや下振れる格好になっている。決算数値からのサプライズは限定的であるが、7月の受注動向を嫌気する動きが優勢のようだ。7月の日本受注は前月比で8%減、想定よりも売上回復は緩やかとの見方に。また、中国受注も前月比では10%減と増勢が鈍化へ。
<7844> マーベラス 67000 +10000ストップ高。前日に発表した決算内容が好感されている。第1四半期営業利益は8.5億円で前年同期比3倍に、上半期計画は8.5億円の従来予想から11.1億円に上方修正している。PS VITA向けゲームソフトの販売好調などが業績上振れの背景に。オンライン事業における先行費用を吸収し、上半期は増益に転じる見通しへ。好決算を手掛りとした値幅取りの動きが活発化へ。
<1963> 日揮 3275 -280後場は下げ幅広げる。前引け後に第1四半期の決算を発表、営業利益は153億円で前年同期比4%減益、市場コンセンサスを下回る着地となった。受注高は前年同期比で3割超の増加となっているが、収益の下振れをマイナス視する動きが先行か。また、本日はクレディ・スイス(CS)が投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしており、決算発表通過で売り安心が強まる形にも。
<5110> 住友ゴム 1570 -113朝方から軟調な展開が継続。同社株の下落の影響で、本日はゴム製品が業種別下落率のトップになっている。前日に発表した上半期決算がマイナス材料とされている。営業利益は297億円で前年同期比8%減益、従来予想の290億円をやや上回る水準で着地したが、市場コンセンサスは30億円以上下振れたとみられている。タイヤ販売が想定よりも伸び悩んだとの見方。比較的、決算は好感材料とされやすい銘柄であり、期待感の反動も強まる状況とみられる。
<1803> 清水建設 431 +15決算発表を受けて後場は切り返す展開となっている。第1四半期の営業利益は39.4億円で前年同期比43%増益、上半期計画の40億円をほぼ達成する水準となっている。市場予想も上回る着地になったとみられる。他の大手ゼネコンとの比較ではポジティブなインパクトも強まる形に。なお、受注高も前年同期比15%増と好調推移となっている。
<7270> 富士重 2381 -72買い先行後は伸び悩み。1ドル=98円の為替相場が続けば、今期営業利益は前期比2倍強の水準となる2500億円程度に達する見通しとのCFOコメントが伝わっている。今期の配当積み増しも示唆しているようだ。第1四半期決算時には1800億円から1980億円までの上方修正にとどまったことで、出尽くし感が強まった経緯もある。ただ、依然として市場コンセンサスとの比較ではサプライズも限定的、買い一巡後は地合いの悪化に押される展開へ。《FA》
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