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パナソニック、使用済み家電製品から発生する鉄スクラップをリサイクル
パナソニックは2日、東京製鉄と共同で、使用済み家電製品から発生する鉄スクラップをリサイクルし、再びパナソニックグループの製品材料の鋼板として使用する、鋼板の資源循環取引スキームを開始したと発表した。
パナソニックは、限りある資源を有効利用していくために「できるだけ少ない資源で商品を作る。使う資源は再生資源を増やす」循環型モノづくりをすすめてきた。そのうえで、鉄資源については、鉄スクラップを原料とする電炉鋼板をさらに活用していくことがますます重要になっている。また、価格・納入面での安定調達が課題となっている。
このため、パナソニックは東京製鉄と共同で、利用にあたって製品で求められる品質性能を確保するため、電炉鋼板の薄肉化、皮膜耐食性向上、プレス加工性の向上など材料を開発し、洗濯機、照明器具、実装機、溶接機などに採用してきた。
こうした実績を踏まえ、パナソニックは家電リサイクル工場の使用済み家電製品から回収した鉄スクラップを東京製鉄に納入、そして製造された電炉鋼板を安定的な価格で購入し、再び製品へ使用する資源循環取引スキームを、今回電機業界で初めて開始した。
具体的には、パナソニックグループ傘下の家電リサイクル工場であるパナソニックエコテクノロジーセンター(兵庫県加東市、以下PETEC)で回収・処理された家電製品由来の鉄スクラップを東京製鉄の岡山工場に納入し、同工場で電炉鋼板に加工後、パナホームが調達、建築用鋼板(天井材)として7月から使用されたものが第一弾となる。
この資源循環取引スキームでは、PETECから出荷する鉄スクラップ価格および東京製鉄から調達する電炉鋼材の購入価格を両社で協議した支給スクラップの変動ルールに基づいて取り決めることで、調達コスト面でも貢献できるものとなっている。
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