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GMO、日新電機など/本日の注目個別銘柄
<7201> 日産 1097 -15売り先行。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は1081億円で前年同期比10%減益(中国合弁会社の連結影響の会計基準変更を考慮なら同23%増益)となった。市場コンセンサスの平均値となり、ほとんどサプライズはない決算内容となっている。ただ、昨日発表したダイハツの上振れ決算と比較すると、インパクトの乏しさが弱材料視される状況にもなっており、加えて、円高を主因とした株式市場の軟調な動きなどもマイナスに響いている。
<6857> アドテスト 1390 -149大幅安。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は33億円の赤字となり、通期予想130億円の黒字などは変更なし。受注動向も含めて、先に伝わっている観測報道通りの水準ではあるが、改めてマイナス材料視する動きが優勢に。JPモルガンでは投資判断を「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」まで2段階格下げ、目標株価も1900円から1300円に引き下げている。今後3ヶ月間程度は、スマホ市場での在庫調整、メモリープライス低下リスク、業績未達リスクによるバリュエーションの縮小などを警戒と。
<9449> GMO 1170 +159大幅高。前日には、スマホ向けリワード広告配信「GMO SmaADリワード」で「LINEフリーコイン」の販売を開始と発表している。足元では、イマジニアなどを中心にしてLINE関連銘柄が一斉に人気化する展開になっており、同社にも短期資金の関心が波及する展開へ。
<6504> 富士電機 379 +7買い優勢。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は4.8億円となり、前年同期比では34億円超の損益改善に。上半期営業利益は従来予想の5億円から20億円に上方修正している。四半期決算発表後、第1四半期営業黒字化は初めてとみられる。パワー半導体事業の成長などを改めて評価する流れに。
<6210> 東洋機械 295 +37急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3.2億円で前年同期比3.6%減益となったが、上半期予想は4.2億円から5.8億円に、通期では9億円から9.8億円に上方修正している。円安効果に加えて、スマホやタブレット向けに韓国や中国で需要が大幅に増加しているようだ。株価水準の割安感も強く、見直しの動きが活発化へ。
<8604> 野村HD 786 -23さえない。株式市場が予想以上の大幅下落と、軟調地合いとなっていることがマイナス視されている。また、岡三や東洋証券などが、好決算発表後に出尽くし感から大幅安となっていることも、引け後に決算を控える同社にとって警戒材料と捉えられている。第1四半期税前利益は、前期実績197億円に対して、市場予想は1150億円程度になっているとみられる。
<5411> JFEHD 2363 -214決算発表後は一段安。第1四半期経常利益は352億円で前年同期比3.6倍と大幅増益決算になったが、市場予想は600億円程度の水準であったとみられる。また、通期予想は1700億円としているが、これも市場予想は2300億円前後であり、大幅に下回る内容となっている。足元で鉄鋼大手の決算には期待感も高まっていたと見られ、失望感が広がる格好に。
<4307> 野村総研 3130 -275下げ目立つ。前日に第1四半期の決算を発表、第1四半期営業利益は105億円で前年同期比27.5%増益、通期予想は470億円から490億円に上方修正している。好決算ではあるものの、もともと市場の期待値は高く、上方修正後の通期予想も依然として市場予想を下回る水準に。短期的な出尽くし感が先行する格好だが、メリルでは、SEがフル稼働の状況にあるため、今後は大型案件の失注や外注単価上昇といったリスクが顕在化する可能性があるとも指摘。
<6641> 日新電機 626 -81下落率トップ。前日に発表した第1四半期の決算が嫌気されている。営業損益は1.2億円の赤字、前年同期比では10億円弱の損益悪化となっている。上半期計画は15億円で前年同期比20.5%増益であり、下振れ懸念が先行する状況に。いちよしではレーティングを「A」から「B」に格下げ、受注好調などで通期業績は会社計画を上回るとみているが、株価の上昇で上値余地が限定的になったとの指摘。
<9101> 日本郵船 281 -10売り先行。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は315円としている。株価の上昇で上昇余地が限定的となってきたこと、足元のコンテナ船運賃低迷で運賃前提を引き下げたことで、業績予想を下方修正したことなどが背景。また、バルチック指数の下落なども海運株にはマイナス材料となっている。《FA》
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