【株式評論家の視点】21日の参院選後、海外投資家の姿勢が一段と高まる、第1四半期業績の好進捗率銘柄に注目

2013年7月21日 14:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<相場展望>(7月22~26日)

  7月第4週の株式相場は、21日投票の参院選の結果を受けて始まる。自民勝利が確実視され、衆参の多数派が異なる「ねじれ」が解消し、国内景気浮揚に向けた安倍政権の政策推進期待が高まりやすい。国内ではそうした点は、株価に織り込み済みとの声も強い。

  しかし、ポイントは海外投資家の動向。7月第2週(8~12日)も、海外投資家は3321億円の大幅買い越しに動いた。これで6月第1週以降、6週連続の買い越しとなる。5月下旬の相場急落後は、日本株買いの勢いが鈍った海外投資家だったが、6月から明らかに姿勢が変化してきている。

  参院選後、安倍首相の長戦略が前進することへの期待がベースにあると思われる。従って、参院選後、安倍首相が法人税減税などの改革を着実に実行に移していけば、海外投資家が改めて姿勢を高揚する可能性が強そう。国内外で人気の高かった小泉首相(当時)率いる与党の圧勝を受け、海外勢は9-11月の3カ月間で4兆2000億円余り買い越した実績もある。

  そして、企業の第1四半期決算の発表も今週から始まる。増額修正が控えられたにしても、円安を背景に変化率、進捗(しんちょく)率が高い企業が増えれば、先行きへの期待感が刺激されそう(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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