資生堂、インドに子会社を設立 中間層向け商品を展開

2013年7月19日 20:23

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 資生堂は19日、インドのムンバイに100%子会社「資生堂インド」を、7月4日に設立したと発表した。

 資生堂は2001年以来、代理店を通じてインドの高級化粧品市場で販売していたが、今後大きな拡大が見込まれるインドの中間所得者層を対象とした領域に新たに参入する。今回設立した子会社は、アジアを中心に12カ国・地域で展開するスキンケア・メーキャップブランド「Za(ジーエー)」を導入し、商品の輸入および卸売りを専門に行う。

 2014年4月に「Za」の販売を開始し、急拡大するインドの中間層向け商品市場の中でも比較的価格帯が高いエリアに注力し、2014年末までに250店、その4年後の2018年には1700店規模を目標に展開していく。

 なお、インドで販売する「Za」の商品は、主に資生堂のベトナム工場で生産し輸出することで原価や輸送費の低減を図る。ベトナム工場は、主にASEAN諸国や日本向けに2010年から稼動しており、2013年中には工場建屋の増設と生産設備の増強に着手する。

 今回のインドでの100%子会社設立により、資生堂はすべてのBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)において直接投資を開始したことになる。

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