ラクーン Research Memo(5):売掛債権保証事業は潜在的に大きな成長ポテンシャル

2013年7月19日 18:34

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記事提供元:フィスコ


*18:34JST ラクーン Research Memo(5):売掛債権保証事業は潜在的に大きな成長ポテンシャル

■会社概要

(2)事業概要

○売掛債権保証事業

ラクーン<3031>は、2010年にT&Gを子会社化する事により「売掛債権保証」事業を新たにグループ内に取り込んだ。「売掛債権保証」事業とは、顧客となる事業会社が持つ取引先の売掛債権を保証し、仮に取引先が支払い不能に陥った場合、あらかじめ設定した保証金額を顧客に支払うサービスとなる。顧客にとっては一定の保証料を払うことで、貸し倒れリスクをヘッジすることになる。貸し倒れリスクなども考慮してあらかじめ設定された保証料率に基づいた保証料が売上高として計上されることになる。なお、保証料収入に関しては保証期間で毎月按分した額が計上されるため、売上高の変動幅は比較的小さく、保証残高に連動する格好となる。

収益構造は、保証残高から保証料率に応じて徴収した保証料の合計が売上高(=保証残高×保証率)となるストック型ビジネスモデルとなっている。そのため、収益の維持拡大を進める鍵は、保証残高の積み上げと高い審査精度を併存させる事にある。同社は長年の経験に基づいた独自の調査力やITを駆使した高い分析力によって、90%以上の高い承認率も実現するとともに、一定金額以上の債権に関しては大手損保会社の再保険制度を利用する事によりリスクヘッジを行っている。2013年4月末の保証残高は3,689百万円とラクーンが子会社化した2010年11月からの比較で約2.8倍と急拡大している。

顧客属性としては、卸売業が全体の71.4%と大半を占めているのが特徴で、次いで製造業の12.6%となる。また、年商規模では5,000百万円以下の中小企業が半分以上を占めているが、10,000百万円を超える中堅企業も一定数顧客となっている。

競合会社としては、専業でイー・ギャランティー<8771>があるが、その他には損害保険会社やノンバンク系のファクタリング会社などとの競合となる。売上債権の国内市場規模は約200兆円の規模となっている。この市場規模がそのまま「売掛債権保証」事業の市場規模とはならないものの、潜在的な成長ポテンシャルは大きいとみられる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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