関連記事
訴訟や反対運動のため延期が続いていた米フロリダの「エコ都市」計画、そもそもが無理のある計画だった
あるAnonymous Coward 曰く、 米国・フロリダ州ではかつて、「環境に優しい都市を作る」という都市開発計画「Destiny」があった。この計画は訴訟や反対運動のために計画が延期され続けていたのだが、そもそもこの計画自体が最初からひどいものであったことが本家/.で取り上げられている。
Destiny計画では、156平方キロの土地に8万8千~10万戸の住宅を作り、人口20万から25万の都市を造ることが計画されており、太陽光やごみからのメタン抽出、バイオ燃料などを利用した「持続可能なエネルギー供給」などが特徴であった。しかし、地元の反対や近隣にある空軍施設との干渉問題、そして資金運用に絡む問題などによりプロジェクトは停止状態となり、実現には至っていない。
今回明らかになったフロリダ州地域局のメモや関係者の証言によると、当初からこの計画は無理があるものだったそうで、秩序のない都市計画によるスプロール化の可能性やエネルギー的に非効率な土地利用、天然資源へにダメージ、農業への影響などが考えられるものだったそうだ。そのため、開発が認められることはなかっただろうと関係者は述べている。
「環境」をテーマにすることは悪いことではないが、それだけを掲げて残念なことになる、というのは世界共通のようだ。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | アメリカ合衆国
関連ストーリー:
カナダでは石油系企業が支援する議員らが政権を握った結果、環境関係の研究予算が減る結果に 2013年05月28日
海外で連続して起こる「科学者や研究施設へのテロ行為」、エコ・テロリストを名乗る集団が首謀 2012年07月13日
一般ゴミをバイオ燃料に変えるプラントにゴーサイン 2010年11月22日
月面探査による「月の環境破壊」が問題に 2009年03月11日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク