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ダイコク電機 Research Memo(7):今期は経営環境の追い風を織り込まず
*18:39JST ダイコク電機 Research Memo(7):今期は経営環境の追い風を織り込まず
■2014年3月期の業績予想
ダイコク電機<6430>の2014年3月期の連結業績予想は、売上高で前期実績比13.4%減の51,000百万円、営業利益で同43.0%減の4,000百万円、経常利益で同44.8%減の4,000百万円、当期純利益で同51.9%減の2,000百万円となっている。
情報システム事業においてCRユニット「VEGASIA」の新製品効果がやや落ち着くと見込まれるほか、制御システム事業においてもパチンコ台のリユース比率の上昇による需要の反動が出ると予想している。
さらに中長期成長戦略で触れるように、ホールの経営支援サービスの機能刷新やパチスロ台の開発などで研究開発費が増加する。研究開発費は同28.7%増の3,500百万円となる。研究開発費に販売促進費なども加わり、販管費は同10.6%増の13,000百万円となる。
なお、減価償却費は、前期とほぼ横ばいの1,600百万円、設備投資は、研究開発費に資金を回すことから同12.0%減の800百万円を予定している。
2014年3月期の予想は、経営環境面での追い風を期待せず、通常の環境下での収益予想としている。ただ、収益の大幅減少を予定している制御システム事業に関しては、新規に投入する複数機種のパチスロ台のうち、どれかひとつでもヒット商品が出た場合、収益が大きく上振れする可能性がある。情報システム事業においても、CRユニットの契約数が増加する可能性があり、その場合、ホールコンピュータを含めたシステム一括販売が見込めるため、全社で1,000-2,000百万円の営業利益の拡大要因になり得る。
年間配当は、40円を予定。しかし、2013年3月期の連結業績で説明したように、同社の場合、40円が最低ラインであり、収益に応じて増額される可能性は十分にある。
事業別の業績予想は、次の通りとなっている。
【情報システム事業】
情報システム事業では、「売上高30,000百万円、セグメント利益5,000百万円体制を確立する」という目標をもとに計画を打ち出している。売上高は前期実績比2.2%減の31,000百万円、セグメント利益は同9.4%減の5,500百万円と予想している。
注力するのは、ホールコンピュータの販売。ホールコンピュータの新規設置台数は同17.0%増の240台を目指し、40%のシェアをさらに拡大する。これに伴い、コンサルティングサービスの契約も拡大させる。
「情報公開システム」の売上高は同4.4%減の7,800百万円を計画。ただし、データロボは同125.2%増の322台を予定している。
CRユニットの販売数は、新製品効果がやや落ち着くと見込み、昨年比12.2%減の販売を予想しているが、オプション搭載する顔認証システムは、同14.0%増の9,500台を目標にしている。
情報システム部門に関しては、ホールの経営支援サービスを強化するという色彩が強く打ち出されている。これは、10年後をメドに開発を進めるアミューズメント業界向けのビッグデータの収集・分析サービスへの布石と考えられる。
【制御システム事業】
制御システム事業では、売上高で同26.4%減の20,000百万円、セグメント利益で同86.4%減の400百万円を予想している。
パチンコ台向けの表示ユニットは、搭載機種で同21.1%減の15機種、売上高で33.1%減の10,600百万円と予想。また、パチンコ台向けのその他の部品は、売上高で同52.2%減の4,500百万円と計画している。
ただ、同事業ではパチスロ遊技機の新機種投入に注目が必要だろう。今期は複数機種の投入が計画されており、売れ行き次第で業績が上振れする可能性はある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト柄澤邦光)《FA》
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