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ダイコク電機 Research Memo(2):業界のインフラとして磐石の地位
*18:30JST ダイコク電機 Research Memo(2):業界のインフラとして磐石の地位
■会社概要
(1)会社沿革
ダイコク電機<6430>の創業者は現代表取締役社長の栢森(かやもり)秀行氏の実父である新治氏であり、得意とする電気回路の製作を手がけることから始まっている。創業の地は大阪であり、創業年は1964年12月である。電気回路の製作ノウハウを生かしてパチンコ玉をカウントする装置を開発したのがパチンコ業界との付き合いの開始であり、1971年に名古屋のパチンコメーカーにパチンコ玉をカウントする装置の供給を始めた。これがパチンコ業界向けの電気機器製造に業態転換した契機で、1973年には名古屋市中村区に本社を移転してダイコク電機が設立された。
その後、ホールコンピュータで事業の基盤を拡大しつつ、パチンコ台の様々な機種情報を来店客に提供する情報端末「データロボ」、ホール経営を支援する会員制情報提供サービス「DK-SIS」、同社のシステム・サービス・スタッフのあらゆる側面からパチンコホールの経営支援を推進する新ブランド「MIRAIGATE」をリリースするなど、独自の商品を開発し、業界の情報インフラで重要な地位を占めるに至っている。他業界から参入したため、業界内からの視点では思いつかないようなユニークなシステム開発が可能だったのだろう。また、アイディアを形にするということは斬新であるがゆえに、市場開拓力=販売力の強さが求められる。開発力、販売力が同社の競争力の源泉であるということは容易に想定できよう。無論、市場を維持するだけのサポート力も事業の維持発展には必要不可欠であることは言うまでもない。
ただ、業界のインフラとして磐石の地位を築いている同社においても、順風満帆の拡大を続けてきたわけではない。1996年にパチンコ業界で遊技機内規変更が行われ、「社会的不適合機」と呼ばれ、射幸性が高いとみなされた機種約70万台の自主撤去が行われた。これをきっかけにパチンコ業界の売上高が急減、そのあおりで同社の業績も悪化し、年間で約100人の従業員が辞めるような事態に陥ったこともある。現代表取締役社長である栢森秀行氏は、そのような中で同社に入社した。京都大学大学院で情報工学を学んだ経歴を持ち、経験を積むに連れて業界における大量のデータを保有する同社の次を見越した打ち手をてがけ、現状の基盤の拡充はもちろん、パチンコ・パチスロをアミューズメントに変えるという思いをパチスロの自社製品化で果たしつつある。また、ビックデータの解析は同社のお家芸であり、次の10年後はパチンコやパチスロ業界だけにとどまらないビッグデータを収集・分析するビジネスを立ち上げる計画を進めている。これらについては後述する。
なお、同社の株式公開は2002年11月。東証2部と名証2部に上場し、2004年4月には東証1部と名証1部への上場を果たした。
(執筆:フィスコ客員アナリスト柄澤邦光)《FA》
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