ソフトバンテク Research Memo(1):収益構造改革の効果が顕在化

2013年7月16日 17:34

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記事提供元:フィスコ


*17:34JST ソフトバンテク Research Memo(1):収益構造改革の効果が顕在化

ソフトバンク・テクノロジー<4726>は、4つのビジネスユニット(ソフトバンク技研、ソフトバンク情報システム部、エスビーネットワークス、ソフトバンクネットワークセンター)が合併し、1998年に現在の形となった。

2012年6月にはソフトバンク通信3社の経営陣の一人であった阿多親市氏が社長に就任。複数にわたっていた事業部門を2つに集約、企業として収益を向上させられるだけの体制を整えた。また、阿多氏は「会社を大きく成長させる」ことを掲げており、事業拡大に動き出している。その端緒として、6月にはWebフォント製作を行っているフォントワークス株式会社、ウェブサイトのアクセス解析サービスを行う株式会社 環を相次いで買収した。豊富な保有現預金を使って積極的な成長を目指す姿勢は評価できよう。

また、今後ビッグデータを活用したビジネスの急拡大が見込まれているが、同社はデータ収集を行う仕組み作りからデータ解析までを一貫して提供できる点、また、自社のみでビックデータを収集できない中小企業に対しても複数の企業からデータを収集し、解析サービスを提供することが可能となっており、ビッグデータ分野で独自の強みを発揮できる可能性は高いと言えよう。

2013年3月期の業績は、積極採用を行ったことによる固定費増加を吸収しており、それを抑制していたならば二桁増益を達成できていたことになり、見た目以上の潜在力を感じさせる。一方、急激な人員増強によってエンジニアが増える中で、すべてのエンジニアが顧客向け案件にすぐに結びつくわけではなく相応のアイドル期間があるのが現実的と言えよう。これは固定費の上昇に比べて売上、限界利益の伸びが追い付かない状況であり、これらは短期的に見ると、会社予想の利益計画に対して弱含みを示唆している。

また、5月に同社では業績コミットメント型の有償ストックオプションが取締役および子会社を含めた従業員に付与された。この条件から同社は中期の経営方針として、2016年3月期までに営業利益を2,300~3,000百万円まで引き上げること、つまり、3年後に営業利益を倍増させることを目標にしていると見ることができるだろう。


★Check Point

・イービジネスサービスとソリューションの2事業を展開
・2014年3月期も業績拡大などを目的に人員を増やしていく方針
・既存事業内での変革とともに新規事業の拡大も加速


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《FA》

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