銭高組、KLabなど/本日の注目個別銘柄

2013年7月16日 15:44

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記事提供元:フィスコ


<9501> 東京電力 768 +86本日は終始活況な展開に。福島原発を視察した経済同友会代表幹事が原発は必要と発言したことが伝わっているほか、参院選後に柏崎刈羽原発の安全審査を申請見通しとも報じられている。加えて、みずほ証券の北米機関投資家訪問レポートでは、一部機関投資家の中では、参院選後は原発に対して前向きな方向に政策が進められる可能性があることに注目する見方があったと指摘、特に東京電力に注目する見方があったともされている。

<6997> 日ケミコン 460 +32買い優勢。東京農工大と共同で、ナノメートルサイズの微粒子を電極材料に加えると蓄電容量が増えることを見つけたと報じられている。ナノ粒子を正極材料に加えることにより、蓄電容量は25-50%高まるようだ。リチウムイオン電池分野での活躍期待を高める動きにつながっている。

<8175> ベスト電器 208 +26急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業損益が1.9億円の黒字に転換したことを好材料視する展開になっている。売上高は前年同期比19%の減収となったが、ヤマダ電機との提携効果による粗利益率の改善などが背景に。既存店売上高も月を追って好転してきており、今後の収益本格回復期待などが高まる状況のようだ。

<1811> 銭高組 211 +38上昇率トップ。旧大証単独上場銘柄、東証と大証の現物株統合に伴って、本日から東証での取引がスタートしている。大証単独上場銘柄に関しては、今後はインデックスファンドの組入需要など、需給妙味の高まりが期待される点が注目されている。なかでも、同社に関しては株価の値頃感の強さなどがはやされる格好にも。

<3606> レナウン 137 +8買い先行。先週末に発表した第1四半期決算内容がプラス材料視されている。営業利益は7.3億円で前年同期比15%増益、通期計画5億円を上振れる格好となっている。販管費の削減などが寄与した。上振れ期待などが先行と見られるが、前期の第1四半期も高い進捗率であったように、業績の季節性が高い傾向は見て取れる。

<3656> KLab 1259 -347大幅安。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は10.8億円の赤字、3-5月期では2.0億円の赤字となっている。通期予想(16ヶ月)11億円の赤字は据え置きに。12-2月期の6.7億円の赤字、3-5月期の会社計画4.6億円の赤字などと比較すると、順調に赤字幅は縮小しているが、5月の単月黒字達成など足元ではポジティブなニュースフローが相次ぎ、期待感が先行していただけに、プラスインパクトは乏しいとの見方が先行へ。なお、6-8月期の会社計画は2.6億円の黒字予想となっている。

<6981> 村田製 7540 -240軟調。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も9000円から8200円に引き下げている。8-9月にはiPhone新モデル立ち上がりで株価が強含む局面も想定されるが、GalaxyS4、iPhone新モデル、中国スマホ拡大による収益拡大は織り込み済みとの見方。次の投資機会は年後半と想定しているようだ。

<7013> IHI 443 +16強い動き。藻を燃料とする航空機向けバイオ燃料を量産すると報じられている。将来的には自動車向けにも用途を広げる考えと。同社試算では、藻を原料としたバイオ燃料市場は年8000億円になる見通しとしており、将来は年間売上高300億円規模の事業にしていく方針のようだ。

<4506> 大日住薬 1476 +59買い優勢。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価を1900円としている。直近の株価下落に伴って割安感が台頭してきたとの見方。フェーズ3開発中である大腸がん治療薬BBI608の薬剤ポテンシャルなどを評価点としている。ピーク年商は500億円を超える可能性と。これまでアナリストの買い推奨評価は殆どみられなかった銘柄であり、インパクトは強まる状況にもなっている。

<7270> 富士重 2741 +46買い先行。4-6月期営業利益が前年同期比4倍の700億円前後となり、四半期ベースで過去最高になったもようとの観測報道が伝わっている。通期営業利益は1800億円の計画であり、第1四半期で進捗率は4割近くに達する公算と。自動車セクターの中でも、業績上振れ可能性は高いとみられていたが、4-6月期の市場予想は620-630億円程度であったとみられる。通期の市場予想2600億円レベルも一段と切り上がるとの見方に。《FA》

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