【話題】東証2部指数が10日連騰

2013年7月11日 09:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■時価総額小さく機関投資家の投資対象になり難くエアポケット的存在、個人投資家が攻勢強める

 東証2部市場が堅調な動きとなっている。7月10日は日経平均株価やTOPIXが下落に転じたのに対して、東証2部総合指数はプラス圏を維持して取引を終了した。これで東証2部総合指数は6月27日から7月10日まで10連騰となり、10日間で合計8.24%上昇した。

主要株価指数の終値ベースで見ると、

5月高値から6月安値までの下落率 日経平均株価      20.36% TOPIX       18.17% 東証2部総合指数    16.14% 日経JASDAQ平均  19.78% 東証マザーズ指数    41.07% 東証マザーズ指数の大幅下落が目立つ一方で、東証2部総合指数が比較的堅調だったということになる。   5月高値から6月安値までの下落幅に対する7月10日時点の戻り率 日経平均株価      61.96% TOPIX       65.14% 東証2部総合指数    50.73% 日経JASDAQ平均  34.70% 東証マザーズ指数    29.78% 日経平均株価とTOPIXが概ね「3分の2戻し」水準に接近しているのに対して、東証2部総合指数は「半値戻し」の水準であり出遅れ感が強い。    東証2部市場の銘柄は、東証1部市場の銘柄に比べて企業規模が小さいため投資家の注目度が低く、時価総額が小さいため機関投資家の投資対象となり難い。またネット関連、ゲーム関連、バイオ関連など、話題性の高い人気銘柄が賑わうJASDAQ市場や東証マザーズ市場に比べて、業種・業態の面でも株価の動きの面でも地味な銘柄が多い。    しかし収益の安定性、指標面の割安感など注目すべき点も多い。製造業、小売・飲食・サービス業などを中心に、安定的な収益と配当を長期間継続しているうえに、指標面で低PER、低PBR、高配当利回りに放置されている銘柄は少なくない。

 7月9日時点で見ると、東証2部市場全銘柄の平均予想PERは14.11倍、平均PBRは0.82倍、単純平均予想配当利回りは1.87%で、いずれも東証1部市場全銘柄の平均値に比べて割安な水準である。

 また、7月10日時点で東証2部総合指数の25日移動平均線に対するプラス乖離率は4.37%にとどまっている。日経平均株価の7.38%、TOPIXの7.11%に比べて目先的な過熱感が小さく、出遅れ感の強い好業績銘柄という点でも注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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