関連記事
ムサシ Research Memo(12):ネットキャッシュが時価総額を3割以上上回る
*18:55JST ムサシ Research Memo(12):ネットキャッシュが時価総額を3割以上上回る
■株主還元策
最後にムサシ<7521>の株主還元策についてまとめておく。同社は株主還元の基本方針として、内部留保の充実を図ると同時に、業績の成果に応じた利益還元を行っていくことを基本方針としている。配当性向の水準などは特に定めていないが、半期ごとの業績が会社計画を上回った場合には増配を検討し、特別配当として株主還元を過去に実施してきた経緯がある。今後もこうした配当方針は維持していくことから、会社計画対比で業績が上回った場合は、特別配当が実施される公算が大きいと言える。
また、同社の株価は現在1,200円前後と2014年3月期の予想PERで10倍を下回っており、一株当たり純資産(3,089円)に対しても大きく下回った水準で推移している。特に株式の含み損など財務的なマイナス要因も無く、ネットキャッシュ(現預金−有利子負債)が2013年3月期末で13,423百万円と時価総額(約9,500百万円)を3割以上も上回っている。
同社でもPBRで1倍まで見直されるよう企業価値を高めて行くとともに、IR活動も今後積極的に行っていく方針を示している。この4月には株式の売買単位を500株から100株単位に変更し、個人でも投資しやすい水準に引き下げたほか、6月には自社株買い(50万株)を実施するなど、資本効率の向上にむけた施策も打ち出している。現在、注力中のメディアコンバートサービス事業など、選挙システム機材以外の事業における成長シナリオが具体化してくれば、また、M&Aによる新たな成長シナリオなどが加わるようであれば、上記のような株価水準に焦点が当たる可能性は高くなる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
スポンサードリンク

