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ミロク情報サービス Research Memo(4):クラウドやマルチデバイスにも対応、3期連続で増収増益へ
*18:20JST ミロク情報サービス Research Memo(4):クラウドやマルチデバイスにも対応、3期連続で増収増益へ
■決算動向
(2)2014年3月期の業績見通し
ミロク情報サービス<9928>の2014年3月期の業績見通しは、売上高が前期比4.0%増の21,760百万円、営業利益が同4.6%増の2,380百万円、経常利益が同3.7%増の2,370百万円、当期純利益が同11.1%増の1,320百万円となり、3期連続で最高益更新を見込んでいる。なお、同社は2014年3月期を最終年度とした第2次中期計画を2010年11月に発表していたが、2013年3月期に1年前倒しで達成している。そのため、2014年3月期の連結売上高、経常利益の上方修正を2013年5月9日に発表しており、同見通しは修正後のものとしている。
2014年3月期の強化ポイントとしては、徹底した人材育成、顧客基盤とサービス収入の拡大、新規事業の創出、生産性の向上による収益力の強化を挙げている。新規事業ではクラウドサービスの強化を進めていくほか、タブレット端末などマルチデバイスに対応した新たなサービスの提供を行っていく計画だ。生産性の向上に関しては、モバイル端末を利用した業務改善の推進、並びにコスト削減(本社による集中購買、残業削減、ハード・ネットワーク保守の自営化など)を進めていく。若干成長率が鈍化するが、製品開発体制も含めて第3次中期計画で更なる成長を目指すための経営基盤作りの年と言える。
売上高営業利益率は前期並みの10.9%を見込んでいる。原価率が1.1ポイント悪化すると見込んでいるが、これは消費税改正への対応を含む製品機能強化のための開発費用の増加が主因だ。一方で販管費率を抑えることによって利益率を維持していく計画となっている。
品目別の売上高計画では、ハードウェアで前期比4.6%減、ユースウェアで同9.1%減と減少に転じる一方で、ソフトウェア、サービス収入でそれぞれ9.5%増、3.9%増と増収を見込んでいる。また、その他の伸びはビジネス情報サイト「bizocean(ビズオーシャン)」の広告収入増などによる。
ソフトウェアの伸びに関しては、会計事務所に対して計画的な買い替え販売により減少を見込んでいる一方で、中堅・中小企業向けERPシステムの販売増、個別の受託開発案件の増加を見込んでいる。とりわけ期待しているのが2013年4月に中小企業向けに販売開始した新製品「MJSLINK NX-1」だ。
「MJSLINK NX-1」の主な特長は、様々な業種に対応可能なERPシステムであること、新たなナレッジツールとなる「ワークボード」を実装したことが挙げられる。「ワークボード」機能とは、利用者が業務中に気づいた点や申し送りたい点などを「ワークボード」に書き込むだけで、第3者と当該情報を共有することが可能となる機能で、組織内における生産性の向上に大きく寄与するものとして期待されている。また、同製品はプライベートクラウド環境による運用も可能となっている。
サービス収入に関しては、TVS及びソフト運用支援サービスの契約数増加に伴う増収、会計事務所の顧問先企業向けソフトウェア「iCompassシリーズ」「ACELINK Navi 記帳くん」の使用料収入の増加などを見込んでいる。
なお、足元の受注状況に関しては順調で、システム導入契約の受注残も2013年3月末の3.4カ月からさらに積み上がっていると見られる。同社の業績に影響を与える国内景気に関しては、「アベノミクス」効果により少しずつ改善の兆しが見え始めており、消費税率引き上げ前の駆け込み需要も期待されることから、業績が計画を上振れする可能性は高いとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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