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オリンパス、図書印刷など/本日の注目個別銘柄
<7733> オリンパス 2928 -167売り先行。公募増資と自社株の売却に伴って、1000億円規模の資金を調達すると発表している。公募3700万株、自己株式の売出400万株を実施する。EPSの希薄化影響は12%程度と見られている。もともと、自己資本増強のための増資実施は不可欠との見方も多かったようだが、足元では大型増資の実施発表が相次いでおり、需給面への影響は避けられないとの見方から出尽くし感にはつながっていない。
<7205> 日野自動車 1644 +65買い先行。第1四半期営業利益は前年同期比ほぼ倍増の300億円強と、四半期ベースで過去最高になったもようとの観測報道が伝わっている。海外を中心にトラック販売が好調、円安で採算も改善と。市場コンセンサスは280億円程度であったもよう、通期計画の上振れは想定線だが、さらなるコンセンサスの切り上がりなども想定される状況に。なお、直近では、前日にSMBC日興証券が340億円と予想。
<6330> 東洋エンジニアリング 490 +44買い優勢。今期の北米地域の受注高を前期比3倍強の500億円前後に増やす計画と伝わっている。北米では、シェールガスに由来する化学品を作るプラントの案件が増えているもようだ。シェールガス関連としての位置づけを高めていく展開に。また、前日には、ゴールドマン・サックス(GS)がプラント大手2社を「買い」推奨でカバレッジ開始としており、同社に対する刺激材料にもつながる。
<6988> 日東電工 6280 -160売り先行。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は7500円を継続している。株価上昇を受けて、タッチパネル用ITOフィルムなどの成長性はある程度織り込まれつつあると考えているもよう。7-9月期は中国の液晶テレビの補助金交付一巡の影響などで、テレビ向け偏光フィルムが伸び悩むとみているほか、スマホメーカー間の競争激化などによる販売価格の引下げ圧力も今後は警戒と。
<5423> 東京製鐵 413 +52急伸。みずほ証券では投資判断「買い」でカバレッジを再開、目標株価は680円で昨日終値との比較で乖離が大きく、見直しの動きが活発化しているもよう。赤字の主因となってきた田原工場の減損処理を前期に断行、今期は5期振りの経常黒字が予想されるなど、「復活元年」になると位置づけている。なお、株価の出遅れ感、PBR水準の割安感なども際立つ状況であった。
<7956> ピジョン 8640 +410上げ目立つ。7月末を基準として1:2の株式分割を実施すると発表している。最低投資金額を引き下げて、個人投資家の裾野の拡大を図る計画。また、インドに新工場を建設、インド市場を開拓していくとの報道が伝わっており、今後の業績成長につながっていくとの期待感も高まる格好に。ちなみに、インドは世界で最も出生数が多い有力市場とされている。
<7913> 図書印刷 290 +47上昇率2位。一部証券紙が注目銘柄に取り上げており、個人投資家を中心とした短期資金の関心が高まっているものとみられる。調整一巡感から循環物色の流れが波及すると期待しているようだ。また、PBR水準の割安感、含み資産関連としての位置づけなども評価のもよう。
<3148> クリエイトSD 3895 +395大幅高。昨日、前5月期の決算を発表、順調な好決算を評価する動きが先行へ。営業利益は前期比10%増益の100億円、従来予想の97億円を上回る着地となった。新規出店効果などが寄与する形に。今期も改装費用などが増加する見込みだが、増収増益をキープする見通しへ。また、前期配当金は従来予想の50円から54円に引き上げ、今期も58円に引き上げを計画している。
<2730> エディオン 637 +37買い優勢。猛暑関連の一角として人気化しているもよう。6、7日の販売金額は前年の5割増に拡大していると伝わっており、とりわけ、省エネ性能に優れた商品の販売が好調なようだ。テレビなどの販売低迷をエアコンがカバーして、目先、月次売上のプラス転換などが期待される格好にも。
<1801> 大成建設 399 +14反発。建設会社の公共工事の請負金額が前年同月比で25%増、2ヶ月連続の大幅増になったと報じられている。請負金額の水準はほぼ10年半ぶりの規模とされている。2012年度補正予算に基づく金融経済対策が実行段階に入ったことが背景。目先、業績への寄与が見込めるとして、大手ゼネコン株は総じて買い優勢の展開に。《FA》
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