関連記事
大和ハウス、クロタニなど/本日の注目個別銘柄
<1925> 大和ハウス 1780 -185急落スタート。公募増資や自己株式の売却などで、最大1378億円を調達すると発表している。37年ぶりのファイナンスとなり、調達資金は物流施設や高層賃貸マンションの用地・建物の取得などに充てる計画。自己株式を除いたベースでの発行済み株式数は最大で14%程度増加する見込みであり、希薄化や需給懸念が先行する展開に。また、UBSでは積水ハウス<1928>とともに投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、来期以降の収益に不透明感として、住宅セクターに対しては慎重な見方と。
<9501> 東京電力 628 +26続伸。原発の新規制基準施行に伴い、電力4社が原発の再稼働を申請すると伝わっている。同社に関しては地元との調整が難航、申請は先送りとなるが、全般的に原発再稼働に向けた流れが強まっていることを好材料視する動きが先行。個人の投資マインド改善が続いていることなども支援材料に。
<4321> ケネディクス 552 +16一時は大幅高。先週も30%近い上昇率となったが、上値追いの動きは依然として継続する格好に。アイフル<8515>や東京電力<9501>などと同様に、短期資金の値幅取りの動きが優勢となっている。東京五輪招致に対する期待感の高まりが地価上昇や不動産流動化の拡大などを連想させる形になっているほか、日銀金融政策決定会合の開催を控えてREITの購入枠拡大なども思惑視、さらに、先週末のトーセイ<8923>の業績上方修正なども刺激材料。
<8923> トーセイ 911 +28朝方は急伸。先週末に上半期の決算を発表している。営業利益は27.5億円で前年同期比3倍となり、従来予想の22.9億円を上回る着地に。通期予想は従来予想の32.8億円から38.1億円に上方修正している。分譲マンションで計画を上回る高い利益率が確保できたもよう。個人投資家の投資マインド改善が進む中、中小型不動産株には値幅取り狙いの資金が向かいやすくもなっている。
<1963> 日揮 3650 +75買い先行。ゴールドマン・サックス(GS)ではプラント・エンジニアリング2社のカバレッジを開始、同社、千代田化工建設<6366>ともに買い推奨としているが、とりわけ、同社に関してはコンビクション・リストに採用としている。目標株価は4350円と設定へ。LNGを筆頭とした相対的に採算が高い案件の寄与度が今後高まっていくため、2ケタ台の粗利率やEBITDAマージンを今後も保てると予想している。フローティングLNG案件、インフラ案件、投融資など中長期的な材料も豊富と評価。
<8263> ダイエー 337 +27しっかり。先週末に第1四半期の決算を発表している。営業損益は15億円の赤字、前年同期比7億円の損益悪化となっている。既存店売上高が減収となったこと、粗利益率が低下したことなどが業績伸び悩みの背景に。ただ、6月に入って既存店売上高はプラスに転換のもよう。つれて、営業利益も会社計画線近くにまで挽回のようだ。今後の業績回復期待を反映する動きに。
<8125> ワキタ 1052 +67買い優勢。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は23.4億円で前年同期比46.3%増益、上半期計画33億円、同17.3%増益に対する進捗率は7割強に達しており、業績上振れ期待の高まりにつながっている。公共事業を中心とした建設投資の増加によって、主力の建機需要が拡大する状況となっている。
<3168> クロタニ 703 -105急落、先週末に発表した第3四半期決算が嫌気される格好に。累計営業利益は10.1億円、前年同期比5.9倍と大幅増益だが、3-5月期は赤字に転落する状況に。主力取扱商品である銅などの非鉄金属価格の軟化が影響とみられる。ここまでの高進捗から再度の通期上振れ期待もあったとみられるが、こうした期待感は後退の格好にも。
<1661> ガス開発 789 +42人気化。いちよしでは先週末、「ヨウ素」に脚光を当てるときが来たとのレポートをリリースしている。足元ではヨウ素の輸出価格が急騰、日本とチリ以外では商業ベースでの生産が難しいなか、レントゲン造影剤用途や液晶偏向板用途などで需要が拡大しているもよう。国内シェアがグループで30%程度を占めている同社には、市況高騰の恩恵が享受できるとみている。
<8802> 三菱地所 2742 -131さえない。野村では、同社の自社保有ビルの空室率は、3月末の4%から6月末には8%超に悪化の見通しとしている。少なくても2000年以降では最悪の水準であり、市場全体の空室率が改善基調にあるといったコンセンサスとの比較では、かなりネガティブに見えるとも。ただ、前期に稼働したビルが一気に反映されることが空室率低下の背景であり、当該ビル群の低稼働率は織り込み済みであることから、それほどネガティブ材料視する必要はないともしている。《FA》
スポンサードリンク