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日本トリム Research Memo(1):電解水素水の質の高さで圧倒的な市場シェア
*18:40JST 日本トリム Research Memo(1):電解水素水の質の高さで圧倒的な市場シェア
日本トリム<6788>は、整水器の国内トップメーカー。整水器とは、「電解水素水」という、アルカリ性で高い抗酸化作用を持つ水素を豊富に含む水を普通の水道水から生成する家庭用医療機器。浄水器が水道水を浄化することでより安全で美味しい水にするだけなのに対し、整水器は、浄化したうえに更に健康効果のある水を生成できる。
同社は、この整水器で国内市場の53.7%(2012年矢野経済研究所調べ)を占め、2位のパナソニック<6752>の2倍以上のシェアを誇る。圧倒的なシェアを持つ最大の理由は、同社が独自技術で開発した整水器が作り出す水の質の高さにある。電解水素水は、飲むことによってアンチエイジングや、健康維持への寄与が期待されているが、同社は、世界中の研究機関や大学と産学共同研究を実施し、電解水素水の健康維持への効果に関して数多くの論文を発表している。健康ブームに加えて、科学的な裏付けがあることがトップシェア維持の背景となっている。
同社は、電解水素水をコアビジネスソースに、医療分野や農業分野、工業分野にも進出。医療分野では、血液透析への応用「電解水透析」用の製造システム、農業分野では収穫量増や抗酸化成分の多い機能性作物の栽培を目的とする農業用電解水装置、工業用では、環境にやさしい洗浄液として金型の洗浄に利用する製造システムなどの事業化を進めている。事業を国内だけでなく海外でも展開しており、今後、更なるグローバル展開を目指す。また、「産学官」の連携による研究促進、技術開発にも取り組んでいる。
家庭用では、「整水器を家電に」という目標を掲げ、自ら家電品としての市場を創造しようとしている。市場の創造によって、10年後には、足元の約10倍となる連結売上高1,000億円への到達を長期経営目標として明言している。
利益率の高さも注目に値する。セミナーを通じて消費者に直接営業をかける独自の手法は、2013年3月期で売上高営業利益率20.4%、売上高経常利益率22.8%という高い水準を実現。直接販売により、不当な値崩れを防ぐことができ、整水器が一定量以上売れれば、営業利益率が急速に上昇する効果も利益率向上に寄与している。近い将来には売上高経常利益率25%の達成が視野に入っている。
整水器が作り出す電解水素水の“質”にこだわり、産学官連携による技術開発を行って、消費者に科学的裏付けをもとにしたデータでPR、市場を創造していくビジネスモデルを実践しているのは、世界でも同社だけである。オンリーワンビジネスの強さと、高い経営目標を掲げられる自信を裏付けるかのように、2013年3月期の連結業績は、売上高、経常利益、当期純利益で過去最高を更新。2014年3月期も2ケタの増収増益を「最低限の目標」としている。また、中長期的には、10年後に売上高1,000億円を達成するため、対前期比で最低50%増の成長は実現しなければならないとしている。
★Check Point
・「電解水素水」の技術を応用し農業・工業分野へも事業を展開
・13年3月期の実績は売上高、経常利益、当期純利益で過去最高を更新
・10年後に連結売上高1,000億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《FA》
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