ウォーターD Research Memo(9):今期も3期連続の最高益、工場の拡張で成長に布石

2013年7月5日 16:34

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記事提供元:フィスコ


*16:34JST ウォーターD Research Memo(9):今期も3期連続の最高益、工場の拡張で成長に布石
■決算動向

(2)2014年3月期見通し

2014年3月期の会社計画は売上高が前期比30.5%増の9,386百万円、営業利益が同45.3%増の648百万円、経常利益が同56.0%増の605百万円、当期純利益が同3.1%増の370百万円を見込んでいる。当期純利益の伸び率が低いのは、法人税の負担が正常化するためである。

ウォーターダイレクト<2588>は2014年3月期も売上高は業界平均を上回る成長を計画しており、解約率の前提は1.5%とやや保守的にみている。同社では今期の重点施策として工場の拡張による能力拡大と一部生産工程の内製化による生産効率向上、商品ラインナップの拡大、販売チャネルの拡大、の3点を挙げている。

第一に工場の拡張だが、現在の生産能力は月産60万個(12リットルボトル換算)となっており、これに対して生産量が40万個の水準となっている。これが夏には季節要因で50万個程度まで増えることが見込まれており、能力面で逼迫する状態になる可能性も出てきたことから、生産能力を8月にも2倍増の120万個に引き上げる計画を立てている。

また、自動倉庫の導入やPETボトルのブロー成形工程(プリフォームされたボトルに空気を装填し膨張させる工程)を自社工場内で行うなど新たな取り組みも開始する。ブロー成形に関しては7月から本格稼働する計画だ。従来はボトルメーカーでブロー成形後に仕入れて水の充填から同社で行っていたが、ブロー成形工程を内製化することで、輸送コストの削減効果が期待できることになる。

更に、自動倉庫に関してはOEM商品が増えてきたことから、1日の生産計画のなかで自社ブランド品、OEM品と効率よく生産していくために必要となるもので、いずれも生産効率の改善に寄与するものとみられる。工場にかかる設備投資額としては2014年3月期で約1,000百万円を計画しており、ウォーターサーバー投資も含めると全体の設備投資額は1,400~1,500百万円程度となる予定だ。

第二に商品ラインナップの拡充については、amadanaとの共同開発品であるウォーターサーバーで、3色のカラーバリュエーションを整えた。3種類の色の違うウォーターサーバーを揃えることによって、通販会社だけでなく家具屋などでも陳列しやすくなり、売上高の拡大が期待できる。

第三の販売チャネルの拡大については、前期後半からカタログ通販という新たな販売チャネルができたが、加えてインフォマーシャル(テレビショッピング等の情報提供型広告、BS/CS番組で実施)やWeb(自社、楽天、Amazon等)など新たなチャネルの開拓にも積極的に取り組んでいく。全体の契約のなかの1~2割はこうした新たなチャネル経由での契約となるように取り組みを強化していく方針だ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 鈴木一之)《NT》

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