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2013年タブレット用パネル市場、前年比69%成長の見込み
IHS Inc.(NYSE:IHS)が最近発行した『LCD Industry Tracker - Tablet』によると、2013年のタブレット用パネルの出荷量は2億6千万台を超え、2012年の1億5千5百万台と比べ、69%の成長率となる見込みだ。[写真拡大]
IHS Inc.(NYSE:IHS)が最近発行した『LCD Industry Tracker - Tablet』によると、2013年のタブレット用パネルの出荷量は2億6千万台を超え、2012年の1億5千5百万台と比べ、69%の成長率となる見込みだ。これは、中国市場で低価格タブレット製品の需要が大幅に増えたためと分析される。
特に7インチの低価格タブレット製品は、中国のAP(Application Processor)メーカーらが供給するターンキーソリューションの採用と低解像度ディスプレイであるTNタイプの LCDパネルの搭載により、マーケットシェアを急速に伸ばしている。
実際、グローバルブランド以外のメーカーが購入したタブレット用パネルの比重は2012年1~3月期全体の約17%に過ぎなかったが、今年の4月基準では約40%まで増加したとの集計結果が出た。これは、中国OEMメーカーらが生産原価及び速度、生産の柔軟性などのメリットをアピールしながら着々とシェアを伸ばしているためと見られる。
iPad Miniと共に市場に出回り始めた8インチタブレットも市場で安定した成功を見せている。8インチ製品は、従来の本のサイズに最も近いというのがセールスポイントだ。また、インテルの次期 Atomプロセッサ「Bay Trail」がx86基盤の低価格タブレットを支援し、バッテリーの性能向上にも役立つことが分かっている。これまで苦戦を強いられてきたWindows 8陣営では、再び飛躍を狙えるのではという見方がされている。
一方、タブレット用パネルの価格も急速に下がっている。これは、最近パネル供給メーカーらが収益性の悪化したモニターやノートブック用パネルの生産キャパを、市場成長率の高いタブレット用に切り替えたためと見られる。
IHSから毎月発行される『LCD Industry Tracker - Tablet』の報告書では、タブレット用パネルの出荷量、出荷面積、価格に対する過去1年間の月別現況及び今後1年間の月別見込み、5年間の分期別見込みが提示されている。また、顧客会社別のタブレット用パネル購入現況の分析とタブレット市場の新技術及び新製品などのイシューについても取り上げている。(翻訳:中川)
※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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