日本工営、モンゴル石炭輸送用貨物鉄道の建設コンサルタント業務を受注

2013年7月4日 19:01

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業務対象路線(画像:日本工営)

業務対象路線(画像:日本工営)[写真拡大]

 日本工営は4日、今年5月14日に国営モンゴル鉄道と石炭輸送用貨物鉄道の建設計画に係るコンサルタント業務契約を締結したと発表した。

 受注した業務は、モンゴルが国家政策として実現に注力する全国の鉄道路線整備計画のうち1,600キロメートル区間を対象とするもの。日本工営は締結した契約に基づき、同国が事前に実施している測量調査・土質調査・環境調査のレビュー、概略設計、顧客が実施するコントラクター入札手続きの支援を行う。業務の契約期間は2013年5月から2014年7月までの15ヶ月間で、契約金額は約17億円。

 受注業務で対象とする路線は、モンゴル中南部に位置する世界最大級の埋蔵量を有するとされるタバントルゴイ炭田で産出される石炭を、国境を接するロシアの既存路線との連結を通じて輸出拠点となる港湾へ輸送するための貨物鉄道。タバントルゴイ炭田~モンゴル北東部のフートを経て既存鉄道の始点駅チョイバルサン間およびフート~中国国境ビチクト間の路線新設、ならびにチョイバルサン~ロシア国境エレンツェブに走る既存路線の改良を行うもの。総事業費は52億ドルと試算されている。

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